講演情報

[R1P-08]兵庫県生野鉱山産ザッカーニャ石の高水和物

*大西 政之1、下林 典正2、浜根 大輔3、小林 祥一4、久野 武5 (1. 無所属、2. 京大・院理、3. 東大・物性研、4. 岡山理大・理、5. 関西学院大)

キーワード:

ザッカーニャ石、グローコセリン石、ハイドロタルサイトスーパーグループ、生野鉱山

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兵庫県生野鉱山からザッカーニャ石の高水和物に相当する鉱物を見出した.本鉱物は方解石の表面に皮膜をなして産出し,最大直径80 μm,厚さ3 μmの六角薄板状結晶の集合体をなす.肉眼的には淡青~淡青緑色で,真珠~ガラス光沢を呈する.TEMによるSAEDパターンは六方晶系または三方晶系の対称を示し,粉末X線回折値から求めた格子定数はa = 3.058(2),c = 32.63(9) Åで,空間群R-3mであると推定される.FTIRではH2O,CO3,SO4による吸収を示した.EDSによる分析値 (n = 38;CO2,H2Oは計算値) からZn + Cu + Al = 6 apfuとして求めた実験式は,(Zn2.98Cu0.89)∑3.87Al2.13(OH)12.00[(CO3)0.62(SO4)0.30(SiO4)0.07]∑0.99·3.19H2Oである.本鉱物の理想化学式はZn4Al2(OH)12[CO3nH2O (n > 3) と示すことができ,ザッカーニャ石の高水和物およびグローコセリン石のCO3置換体に相当するハイドロタルサイトスーパーグループの一員であると考えられる.