講演情報
[R3P-03]ラマン分光法によるトリディマイトの圧力誘起相転移研究
*神崎 正美1 (1. 岡大・惑星研)
キーワード:
トリディマイト、圧力誘起相転移、ラマン分光法
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トリディマイト多形(MC, MX-1, PO-10)の圧力誘起相転移をその場ラマン分光法で調べた。MCを出発に加圧すると、約0.3 GPaでPO-10への転移が観察された。さらに約1.5 GPaでは新たなラマンピークが現れ,実験の最高圧力8.7 GPaまで観測された。既存のシリカ高圧相等のラマンスペクトルとは一致せず、トリディマイトの新しい高圧相と考えられる。減圧時には0.5 GPa付近でPO-10に戻ったが、最終的にMCへは戻らず、PO-10が回収された。以前の研究でMC/PO-10の圧力誘起転移は報告されていたが、可逆とされていた。MX-1でもほぼ同様の変化が起こり、PO-10が回収された。PO-10自体を常圧から加圧すると、1.6 GPa付近で新相に対応するラマンピークが観測された。この場合もPO-10が回収された。今回の結果は、PO-10がMCから圧力により生じ得ることを実験的に示した。隕石中に最近見つかりつつあるPO-10が、より普遍的なMCから衝突イベントによって生じた可能性を示唆している。
トリディマイト多形(MC, MX-1, PO-10)の圧力誘起相転移をその場ラマン分光法で調べた。MCを出発に加圧すると、約0.3 GPaでPO-10への転移が観察された。さらに約1.5 GPaでは新たなラマンピークが現れ,実験の最高圧力8.7 GPaまで観測された。既存のシリカ高圧相等のラマンスペクトルとは一致せず、トリディマイトの新しい高圧相と考えられる。減圧時には0.5 GPa付近でPO-10に戻ったが、最終的にMCへは戻らず、PO-10が回収された。以前の研究でMC/PO-10の圧力誘起転移は報告されていたが、可逆とされていた。MX-1でもほぼ同様の変化が起こり、PO-10が回収された。PO-10自体を常圧から加圧すると、1.6 GPa付近で新相に対応するラマンピークが観測された。この場合もPO-10が回収された。今回の結果は、PO-10がMCから圧力により生じ得ることを実験的に示した。隕石中に最近見つかりつつあるPO-10が、より普遍的なMCから衝突イベントによって生じた可能性を示唆している。
