講演情報
[R4P-02]魚類耳石を構成するvateriteの結晶学的特徴「発表賞エントリー」
*高橋 玄1、奥村 大河1、鈴木 道生2、小暮 敏博1 (1. 東大・院理、2. 東大・院農)
キーワード:
バイオミネラリゼーション、炭酸カルシウム、耳石
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魚類の内耳中には耳石と呼ばれる塊状の炭酸カルシウム結晶が存在する。一般的な硬骨魚類には3つの耳石があり、礫石と扁平石はaragonite、そして星状石はvateriteというように異なる結晶多形を取ることが多い。魚類耳石で準安定相であるvateriteが形成され安定に存在し得る理由はわかっていないが、有機物の寄与などのバイオミネラリゼーション特有のプロセスが重要な役割を果たしていると考えられる。本研究では魚類耳石におけるvateriteの形成機構を解明するためその結晶学的特徴を調べた。魚類耳石由来のvateriteのXRDにおけるピーク位置やTG-DTAにおけるcalciteへの転移温度は無機的に合成されたvateriteと同じであったが、XRDの各ピークの半値幅が耳石由来のvateriteではより狭くなった。偏光顕微鏡による観察及びEBSDによる結晶方位測定を行った結果、金魚(Carassius auratus)の星状石を構成するvateriteは中心から半径方向へ放射状に伸長し、それらの結晶は概ねa軸が半径方向にc軸は円周方向に向くという特徴が見られた。
魚類の内耳中には耳石と呼ばれる塊状の炭酸カルシウム結晶が存在する。一般的な硬骨魚類には3つの耳石があり、礫石と扁平石はaragonite、そして星状石はvateriteというように異なる結晶多形を取ることが多い。魚類耳石で準安定相であるvateriteが形成され安定に存在し得る理由はわかっていないが、有機物の寄与などのバイオミネラリゼーション特有のプロセスが重要な役割を果たしていると考えられる。本研究では魚類耳石におけるvateriteの形成機構を解明するためその結晶学的特徴を調べた。魚類耳石由来のvateriteのXRDにおけるピーク位置やTG-DTAにおけるcalciteへの転移温度は無機的に合成されたvateriteと同じであったが、XRDの各ピークの半値幅が耳石由来のvateriteではより狭くなった。偏光顕微鏡による観察及びEBSDによる結晶方位測定を行った結果、金魚(Carassius auratus)の星状石を構成するvateriteは中心から半径方向へ放射状に伸長し、それらの結晶は概ねa軸が半径方向にc軸は円周方向に向くという特徴が見られた。
