講演情報

[S1,S4-07]流紋岩質メルト中における炭素同位体の拡散分別

*川原 爽1、吉村 俊平1 (1. 北大・院理)

キーワード:

CO2、拡散分別、珪長質メルト

マグマ中で気泡が成長する際、揮発性成分の同位体間で拡散速度が異なることから同位体分別が起こることが知られている (Fortin et al. 2017, Watson 2017) 。これは気液間で起こる平衡同位体分別とは異なり,速度差により引き起こされるものであることから,マグマの発泡や脱ガスといった,短時間で起こる非平衡な現象では重要な役割を担っていると考えられる。CO2についても拡散分別は起こると考えられるが、その有無や程度は明らかではない。本研究では、まず顕微赤外分光分析法を用いて超低濃度の13CO2を定量分析する手法を開発した.次に高含水量と低含水量の流紋岩質ガラスへのCO2の拡散実験を行い,12CO213CO2の拡散分別の有無や程度を調べた。その結果、高含水量の流紋岩質ガラスにおいて、12CO213CO2に有意な拡散速度差があることが明らかになった。