講演情報
[S1,S4-08]角閃石の主要元素・微量元素組成を用いたマグマの進化過程の解明「発表賞エントリー」
*岡田 郁生1、柴田 知之1、芳川 雅子1、石橋 秀巳2、杉本 健3、早坂 康隆1 (1. 広島大、2. 静岡大、3. 地熱エンジニアリング株式会社)
キーワード:
角閃石、マグマ進化、マグマ混合、P-T条件、由布火山
斑晶鉱物の化学・同位体組成は,平衡共存するメルトの物理化学的特性を記録するため,マグマの進化過程のある時点での情報を提供する.最近,高温高圧実験データを多変量回帰分析することで,角閃石の主要元素組成から晶出時の温度・圧力やメルトの主要元素組成を推定する方法が提案され(e.g., Putirka 2016; Ridolfi & Renzulli 2012; Zhang et al., 2017),これらを火山噴出物中の角閃石に適用する試みが精力的に行われている(e.g., Nagasaki et al., 2017; 石橋ほか 2021).さらには,組成依存性が高く推定困難であった角閃石‐メルト間の微量元素の分配係数も高温・高圧実験の多変量回帰分析で推定することが可能となった(Shimizu et al., 2017; Humphreys et al., 2019).本研究では,これらの新たに開発された手法を統合して用いることで,マグマの進化過程のある時間微分における,温度・圧力,主要元素・微量元素組成を推定することを目的に,九州北東部に位置する第四紀由布火山の安山岩中の角閃石の主要元素・微量元素組成を分析した.
