一般社団法人日本鉱物科学会2021年年会・総会

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2021年9月15日〜9月19日オンライン開催
日本鉱物科学会年会
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2021年9月15日〜9月19日オンライン開催

[S2-02]酸化的環境における火山灰及び軽石の風化変質実験

*岡部 凪紗2、磯部 博志1(1. 熊本大・院先端科学、2. 熊本大・院自然科学)

キーワード:

粘土鉱物、火山灰、軽石、地すべり

代表的火山噴出物の地表環境における粘土化の初期過程について議論するため、火山灰及び軽石の酸化的条件での変質実験を行った。実験は、MnO₂-Mn₂O₃ バッファ条件において、pH1, 3, 5に調整した硫酸溶液あるいはpH7のイオン交換水を用いて、100~200℃で最長120日間行った。pH1溶液では、火山灰試料の200℃、120日の実験で含水スメクタイト系粘土鉱物が生成した。SEM観察では、軽石pH5, 7-200℃-120日条件においてSi,Alを主体とする繊維状の生成物が確認された。表層環境における低pH条件では軽石より火山灰のほうが風化変質の進行が速い可能性が示された。