コンクリート工学年次大会

プレキャスト製品のコンクリート強度を積算温度から推定できるように，セメントの種類，配合および養生条件を変化させたときの材齢1日以内の強度発現および材齢1日から14日までの強度増加を考察し，温度履歴養生を行うコンクリートの圧縮強度の推定方法について検討した。その結果，成長曲線の一種であるゴンペルツ曲線を応用して積算温度と圧縮強度の関係を表し，20℃水中養生の管理材齢14日強度を基準指標として，温度履歴養生を行った場合の材齢1日以内の強度発現と材齢1日から14日までの強度増加の割合を定量的に表現することで，材齢1日以内および14日の圧縮強度を推定できる可能性が示唆された。