コンクリート工学年次大会

本研究では，早強ポルトランドセメントに対し高炉スラグ微粉末6000を高置換させた高強度モルタルおよび高強度コンクリートを対象に高温養生の影響を実験的に検討した。その結果，高炉スラグ微粉末を高置換させた場合，高温養生を行うことで初期強度は大きく増進すること，その効果は置換率1%につき有効材齢2.3%の増加に相当することを確認した。また，既往の有効材齢による強度発現式を用いて，高温養生によるスラグの強度発現への寄与を新たに組み込むことにより，高炉スラグ微粉末を高置換した高強度コンクリートの強度発現を良好に評価することを示した。