コンクリート工学年次大会

高炉スラグ微粉末を主結合材とするセメントフリーモルタルの凝結および強度発現に及ぼす消石灰および無水石こうの影響について検討するため，水結合材比を50%一定とし，粉末度4000の高炉スラグ微粉末に対して消石灰添加率を0, 0.1, 0.2, 0.5, 1%，無水石こうをSO3添加率で0, 0.1, 0.2, 0.5, 1, 2, 5%となるように設定し，凝結試験，粉末X線回折試験および圧縮強度試験を行った。その結果，消石灰を0.2%から1%，無水石こうをSO3添加率で0.5%から5%程度用いることで，終結時間は基準セメントモルタルと同程度から1.6倍程度になること，消石灰を0.1%から0.2%，無水石こうをSO3添加率で5%程度用いることで，圧縮強度は基準セメントモルタルの9割程度得られることが明らかとなった。