大会委員長挨拶
日本認知科学会第43回大会は2026年8月31日から9月2日までの3日間の会期で、追手門学院大学総持寺キャンパスで開催します。今大会のコンセプトは「驚異に始まる認知科学」です。
人は、なぜ世界に驚くのか。プラトンは『テアイテトス』で「驚嘆こそが哲学者のしるしである」と述べ、アリストテレスも『形而上学』において「人は驚くことから知を求める」と記しました。未知に出会い、世界を見つめ直そうとする心のはたらき―それが「驚異(thaumazein)」であり、知の始まりです。この言葉は、追手門学院の発展にご尽力された八束周吉先生が残した「知性の発芽は驚異に始まる」という言葉にも通じます。知ること、考えること、そして他者と対話すること。そのすべては、驚きから始まると言えるかも知れません。AI技術の進展により、知のあり方が大きく変化する今、認知科学は改めて「驚異」から出発する必要があるのではないでしょうか。本大会では、「驚異に始まる認知科学」をテーマに、人間の知の原点を見つめ直します。追手門学院という「驚異」を礎とする地で、あらためて“知ることの歓び”を分かち合う場となることを願い、実行委員会、プログラム委員会は準備を進めています。多くの方々のご発表とご参加を心よりお待ちしております。
大会委員長 本田秀仁(追手門学院大学)
