第4回日本フットケア・足病医学会関東・甲信越地方会

大会長挨拶

第4回日本フットケア・足病医学会関東・甲信越地方会
会長 宮本 明(総合高津中央病院 循環器内科)


 このたび、第4回日本フットケア・足病学会関東甲信越地方会の会長を務めさせていただくことになりました。この責任ある役割を拝命し、大変光栄に思っております。 
 私は過去20年間、カテーテル治療を通じて末梢動脈疾患の血行再建に携わってまいりました。特に、重症虚血肢(CLTI)の治療に注力してきました。この分野の治療は、単なる血行再建にとどまらず、さまざまな診療科の専門家との協力が不可欠であることを痛感しています。特に透析を受けている患者様の中には、治療が難航するケースが少なくありません。これらの患者様は、救肢ができても生命予後が不良なため、全身管理を含めた総合的な治療が必要ですが、現状ではそれが十分に行われていないのが実情です。 
 この度の地方会では、「どうするこの足~CLTIへの挑戦~」をテーマに掲げ、実際の医療現場でのCLTI診療の現状と課題について、皆様と共に深く掘り下げていきたいと考えております。演題発表を中心に、活発な討論を期待しています。以下の演題を特に要望しておりますが、足病に関する幅広いトピックについての発表や、現場で困っている症例の報告も心より歓迎いたします。 
 

  1. 透析クリニックでのフットケア
  2. CLTIに対する地域連携と在宅診療
  3. CLTIに対する血行再建
  4. うっ滞性潰瘍の治療
  5. RutherfordⅥに対する形成外科的アプローチ
  6. CLTI治療に対するメディカルスタッフの役割
  7. 働き方改革とフットケアの新しい取り組み
  8. 症例報告:治療に苦慮した症例・興味ある症例など

 

 皆様の積極的な参加と熱い議論を心からお待ちしております。共に学び、共に進化するこの貴重な機会を最大限に生かしましょう。