セッション詳細

【都道府県看護協会公募企画10:愛知県】スポットナース支援事業の成果と展望 
無料職業紹介所の強みを活かした短時間就労支援システムについて

2026年9月19日(土) 15:50 〜 16:50
第7会場(ANAクラウンプラザホテル岡山 [1F] 曲水(西))
座長:三浦 昌子((前)愛知県看護協会会長/人間環境大学看護学部教授)
企画代表者:幾田 純代(愛知県看護協会専務理事)
講師:横山 恵((前)愛知県看護協会ナースセンター所長)
   大石 明宣(愛知県医師会副会長)
   武内 真紀(木南舎冨田病院看護部長)
医療現場での人材不足は年々深刻化し、病院、診療所、介護施設においても同様の課題を抱えている。愛知県看護職員需要調査によると、退職率は12.1%とやや回復傾向にあるものの、人材が不足していると回答した施設は20%と依然として高い水準にある。ナースセンターでは人材確保対策としてプラチナナース支援センターを設立し、多様な人材活用に取り組んできたが、就業者数は年々減少している。その背景には夜勤ができない、就業時間帯に制限があるなど、常勤や非常勤といった定型な就業形態では勤務が困難な看護職が増加している現状がある。  こうした課題を踏まえ、令和7年7月より短時間雇用による新たな人材の確保として「スポットナース支援事業」を開始した。本事業は、看護職が自身の「スキマ時間」を活用し、働きたい時間だけ就業できる仕組みを構築することで、柔軟な働き方を実現するとともに、一時的に人手を必要とする施設とのマッチングを図るものである。事業開始にあたっては、愛知県名古屋市医師会の協力を得て名古屋市内の診療所を対象に運用を開始し、令和6年度の学会において、システム構築の経緯および実運用の結果を報告した。  令和8年1月現在、スポットナース支援事業には44施設、450名の看護職が登録し、求人公開件数は305件、応募件数は189件、採用者件数は111件という実績をあげおり、求人募集から採用契約に至るまで大きなトラブルはなく円滑な運用が可能であった。これらの成果を受け、地域および病院への拡大を望む声に応え、令和8年2月より愛知県全域へ事業を拡大した。拡大にあたり、愛知県医師会および病院協会の協力得るとともに、病院の看護部長や事務担当者への説明会を開催し、スポットナースの活用促進を図った。  本報告では、愛知県全域への事業拡大に至るプロセスを紹介するとともに、施設管理者の立場からみたスポットナース活用の実際を共有し、今後の人材確保・活用事業のさらなる発展に向けた示唆を提供する。