セッション詳細
【一般公募企画12】看護におけるアンコンシャス・バイアスを考える
「当たり前」を問い直し、個と組織の可能性を拓く
2026年9月20日(日) 9:00 〜 10:00
第8会場(ANAクラウンプラザホテル岡山 [1F] 曲水(東))
座長:一ノ山 隆司(金城大学教授)
企画代表者・講師:境 美砂子(金城大学講師)
企画代表者・講師:境 美砂子(金城大学講師)
看護職は、刻一刻と変化する患者の病態や家族の心情、さらには多職種間の調整といった複雑な状況下で、限られた時間と情報の中で「何を優先するか」「どのように関わるか」を瞬時に判断している。その判断には、経験、価値観、組織文化、役割期待などが無意識のうちに影響しており、心理学ではこれを「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」と呼ぶ。 近年、アンコンシャス・バイアスは医療安全、看護教育、人材評価・育成、チームマネジメントに影響を及ぼす要因として注目されている。本人に悪気や自覚がないまま判断や対応を偏らせ、スタッフへの学習機会の不均衡や職場内の摩擦、離職など、組織に負の影響を及ぼす可能性がある。一方、看護領域では体系的に学び、実践と結びつけて語り合う機会は十分とはいえない。人材不足や役割の多様化が進む現状において、無意識の思い込みを可視化し、判断や育成の在り方を見直すことは、持続可能な看護体制を築くために不可欠なプロセスである。 本企画は、看護実践・教育・管理の各場面におけるアンコンシャス・バイアスについて基礎的理解を深め、参加者自身が日常の判断や関わりを振り返る機会とすることを目的とする。具体的な看護場面の事例を通して、意思決定や人材育成、チーム関係への影響を整理・共有し、参加者同士の意見交換を通じて多様な視点を学び合う。さらに、組織やチームにおける行動変容や職場改善につなげる視点を共有することを目指す。 期待される成果 1.アンコンシャス・バイアスの基本概念を理解し、看護実践・教育・マネジメントへの影響を認識できる。 2.自身の判断や関わりを振り返り、無意識の思い込みに気づく視点を獲得できる。 3.多様な価値観や捉え方が看護の質向上につながることを理解できる。 4.看護実践や人材育成、職場環境の改善に活かせる具体的な工夫や行動のヒントを得ることができる。
