セッション詳細

【一般公募企画14】セカンドキャリア看護職の生涯にわたるキャリア形成支援 
人生100年時代、当事者の語りから探るキャリアと働く意味

2026年9月20日(日) 10:20 〜 11:20
第8会場(ANAクラウンプラザホテル岡山 [1F] 曲水(東))
座長:草柳 かほる(帝京平成大学准教授)
企画代表者:草柳 かほる(帝京平成大学准教授)
講師:原 美鈴(帝京平成大学准教授)
   多久和 善子(昭和大学講師)
   山口 紀子(昭和医科大学講師)
   菊池 麻由美(東邦大学教授)
   河野 杏奈(帝京平成大学助教)
【背景】  超高齢化と多死社会の進行、医療費増大により、看護職の役割と働き方は大きく変化してきた。国の復職支援に加え、コロナ禍を経て雇用の流動化が進み、定年後や一度のリタイアを経て再び現場に戻る「セカンドキャリア」看護職が増加している。日本看護協会のデータでは、60歳以上の就業者は6年間で1.7倍、65歳以上は2倍となり、今後も増加が予測される。組織側も再雇用を導入しつつ、どのように戦力化するか模索している。  熟練看護職の再就業は、人材不足の補填にとどまらず、看護の質を支える重要な資源である。しかし、長いキャリアを持つ当事者にとって、新しい組織文化や役割に適応し、自身の価値を再定義することは容易ではない。「50歳以上の採用は厳しい」という現実的な声もある中、当事者は経験の活かし方や新たな環境への適応との狭間で葛藤しながら働き続ける意義を見いだしている。適切な環境と意識改革があれば、彼らの豊かなキャリアは社会に大きく貢献し得る。  本研究グループは、組織移動を伴う看護職のキャリア支援について知見を蓄積してきた。これをセカンドキャリア期の看護職に応用することで、個人の職業的自律を支え、看護職層の厚みを増し、職場環境全体にも好影響を与えると考える。 【目的】  本企画では、セカンドキャリア看護職の「語り」に焦点を当て、働き方やキャリア形成の実態を探る。働きがい、困難、組織適応などのデータを共有し、「働き続けたい」という思いと組織の期待の接点を考察する。経験豊富な看護職が新たな組織で能力を発揮するために必要な条件を、当事者と管理者の双方の視点から議論し、双方が納得し尊重し合えるWin-Winのキャリア支援と関係構築について検討することで、生涯にわたる看護職のキャリア形成への示唆を得る。