セッション詳細
【一般公募企画1】家族の変化を見逃さない:一歩踏み込むタイミングⅡ
本人と家族の療養先の意向が異なるとき、看護師はどう動く?
2026年9月18日(金) 11:15 〜 12:15
第8会場(ANAクラウンプラザホテル岡山 [1F] 曲水(東))
座長:本田 順子(兵庫県立大学地域ケア開発研究所教授)
企画代表者:加藤 智子(聖隷浜松病院/家族支援専門看護師)
講師:小野 美雪(淡海ふれあい病院看護師長)
浅岡 裕子(日本福祉大学講師)
企画代表者:加藤 智子(聖隷浜松病院/家族支援専門看護師)
講師:小野 美雪(淡海ふれあい病院看護師長)
浅岡 裕子(日本福祉大学講師)
現代社会において、世帯の縮小化や高齢者世帯の増加、価値観の多様化が進み、臨床現場の看護師が直面する家族は複雑化している。退院支援や意思決定支援の場面では、看護師は患者とその家族双方の最善を模索する役割を担うが、実際には介入の難しさを感じる場面が少なくない。家族内での役割や力動を捉えきれないまま支援を進めると、家族間の意向のズレが生じ、退院直前に「やっぱり無理です」と発言があり、家族間での意向がまとまらず調整がおきている。 これらを受け、本企画は、退院支援の現場で遭遇する「本人と家族の療養先の意向が異なるとき」に焦点を当てる。本人の「自宅に帰りたい」という切実な願いと、介護負担や生活変化への不安、あるいは長年の家族関係の葛藤から「施設入所」を希望する家族との乖離は、意思決定支援において困難な局面の一つである。家族からの「無理なものは無理」という言葉は、家族自身の防衛本能や限界の悲鳴であることも多い。 本交流集会では、意向の相違が生じている事例を通し、看護師が家族の言葉の背後にある「本心」や「困りごと」をいかに聴き出し、介入の糸口を見出すかという看護実践を提示する。看護師が家族の言葉の端々に現れる感情の変化や、反応の揺らぎをどのように観察し、どのような「意図」を持って「一歩踏み込む」べきか。これまでの実践の中で培われてきた看護の「ワザ・コツ」を言語化し、その思考するプロセスを可視化する。 当日は意見交換を行い、参加者それぞれの臨床経験を交えながら、多角的に支援のタイミングを検討したい。家族の負の感情を、変化を促すための貴重なサインとして捉え直し、看護師が自信を持って家族支援に踏み出すための実践知を共有することを目指す。
