セッション詳細
【都道府県看護協会公募企画8:石川県】地域を支え、希望を育てる訪問看護の取り組み
~能登半島地震の学びを次世代へ~
2026年9月19日(土) 13:10 〜 14:10
第7会場(ANAクラウンプラザホテル岡山 [1F] 曲水(西))
座長:小林 千鶴(石川県看護協会会長)
企画代表者:小林 千鶴(石川県看護協会会長)
講師:上野谷 優子(石川県看護協会)
宮本 由香里(石川県看護協会)
山越 亜由美(石川県医療在宅ケア事業団看護管理部長)
企画代表者:小林 千鶴(石川県看護協会会長)
講師:上野谷 優子(石川県看護協会)
宮本 由香里(石川県看護協会)
山越 亜由美(石川県医療在宅ケア事業団看護管理部長)
石川県訪問看護ステーション連絡会では、平時からSNSを活用して県内全域の訪問看護師が情報共有を行い、連携体制を整えてきた。2024年1月1日の能登半島地震後はこのネットワークが役立ち、被害状況を把握、迅速な情報交換を行うことができた。物資支援やこころのケア、遠隔避難者への継続的な支援など、住民を守るための活動が広範囲に展開された。今後も起こりうる災害への備えとしてBCPを見直し、各地区の訪問看護師が地震を想定した訓練を実施、地域ごとの課題を抽出、緊急時の対応を整理した連携フローシートを作成した。個別避難計画の立案等を通じて地域の医療機関や介護施設等との連携を進め、不測の事態に備えた実践的な体制構築を目指している。 訪問看護師は8年前からACPの普及に取り組んでおり、4年前から地域住民や医療従事者を対象とした出前講座を開始し、年々依頼が増えている。昨年度の能登地区対象の講座では、人生会議をテーマにした講演やグループワークを通じて「老後のことがとても心配になっていたが、道筋ができ気持ちが楽になった。」などの声が寄せられ、住民への意思決定支援の重要性を改めて認識した。 さらに、能登地区におけるオンライン診療の活用について報告する。能登では、D to P with N(看護師・患者が同席)として訪問看護師がその支援を行っている。看護師が患家に訪問することで、患者の健康状態のみならず生活の困り事も捉え、画面上の医師と患家側で情報共有している。遠方に住む家族が診療に同席できる利点も大きく、薬剤師やケアマネジャーと協力しながら、受診や服薬が中断しないように支えている。ただ、患家でのオンライン機器の設定や片付け等の時間的制約、遠方に向かう看護師の移動手段・地理的制約などの課題がある。本発表では、私たちが積み重ねてきた実践を未来につなぐため、今後の示唆を得る機会としたい。
