講演情報
[PCG10-13]DESTINY+: Phaethon fLyby with reUSable probe
*荒井 朋子1、小林 正規1、千秋 博紀1、和田 浩二1、石橋 高1、春日 敏測1、山田 学1、亀田 真吾13、大塚 勝仁3、渡部 潤一2、伊藤 孝士2、川勝 康弘4、Sarli Bruno4、岩田 隆浩4、岡田 達明4、吉川 真4、中村 智樹6、薮田 ひかる5、佐々木 晶5、小松 睦美7、中藤 亜衣子4、廣井 孝弘8、三河内 岳9、浦川 聖太郎10、阿部 新助11、石黒 正晃12、木村 宏14、橘 省吾15、中村 良介16、中村メッセンジャー 圭子17、佐藤 幹哉20、Srama Ralf18、Kruger Harald19 (1.千葉工業大学惑星探査研究センター、2.国立天文台、3.東京流星観測網、4.宇宙航空研究開発機構、5.大阪大学、6.東北大学、7.総合研究大学院大学、8.ブラウン大学、9.東京大学、10.日本スペースガード協会、11.日本大学、12.ソウル大学、13.立教大学、14.神戸大学、15.北海道大学、16.産業技術総合研究所、17.NASAジョンソンスペースセンター、18.シュトゥットガルト大学、19.マックス・プランク研究所、20.かわさき宙と緑の科学館)
キーワード:
Asteroid (3200) Phaethon、Meteor Showers、Meteor shower parent bodies、Primitive bodies、DESTINY+、PROCYON-mini
深宇宙探査技術実証機DESTINY+ミッションでは,親機のDESTINY+および親機から放出される子衛星(PROCYON-mini)により、小惑星 (3200)Phaethonのフライバイ探査および関連天体へのマルチフライバイ探査を計画している。小惑星Phaethon(公転周期1.4年)は、ふたご座流星群母天体であり、近日点(0.14AU)でのみ彗星活動が報告されている彗星―小惑星遷移天体である。地上観測から明らかになった、ふたご座流星群の発光輝線スペクトルが示すナトリウム枯渇から、母天体であるPhaethonの局所的加熱溶融も示唆されている。したがって、Phaethonには局所的加熱溶融を経た物質と彗星的物質が混在する可能性があり、彗星の物質不均質と太陽系固体物質の熱進化解明の鍵となる探査標的ある。また、2005UDおよび1999YCという分裂天体を持つとともに、メインベルト小惑星(2) Pallasからの分裂天体である可能性もあり、太陽系外縁部から内側への物質移動仮説を実証する天体でもある。さらに流星群は地球の公転軌道と交差するため、流星群の流星体は定期的な地球へ物質供給源であり、地球生命の起源と関連する可能性も高い。直径5.1kmと地球接近天体の中でも最大級で、スペースガードの観点から監視と理解が必要である。本稿では、DESTINY+による小惑星Phaethonへのフライバイミッションの計画内容と科学的意義について述べる。
