講演情報

[HS7]自分にフィットする口腔内スキャナーを探そう 
-導入の時は来た-

*近藤 尚知1、*深澤 翔太2、*馬場 一美3 (1. 愛知学院大学歯学部冠橋義歯・口腔インプラント学講座、2. 岩手医科大学歯学部歯科補綴学講座 冠橋義歯・口腔インプラント学分野、3. 昭和大学歯学部歯科補綴学講座)
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口腔内スキャナー、精度、スキャン時の注意点

昨今の情報工学(Information technology)の発展と普及は,我々の日常臨床の在り方さえも大きく変えるほどの大きな潮流となりつつある.口腔内スキャナー(以下IOS)を用いたCAD/CAMインレーが保険収載されたことは,歯科医療におけるデジタル・トランスフォーメーションの源流となることは間違いない.補綴装置の精度を担保するには高精度なスキャンが必須であり,適切な操作が求められる,すなわち,我々歯科医師も印象精度向上のため,事前に知識の集積と実地修練を行う必要がある.本ハンズオンセミナーにおいては,IOSを使用するにあたり,適切な症例選択と手際のいいスキャンの方法をエビデンス・ベースでポイントをおさえながら解説する.具体的には,以下の注意事項が挙げられる.①スキャナーを安定させ,②唾液や血液の付着による光の反射を抑え,③スキャンパスも重要な要素であり,④そしてスキャンエリアを最小限にとどめることは,スキャン精度を最大限に高めるうえで極めて重要な要素である.本講演では,各種IOSの特徴を含めた使用方法,スキャンの勘所や日常臨床に活用できるテクニックを紹介し,それに続くハンズオンでは,定番のIOSから最新のハイスペックモデルまで,国内外を代表するメーカー(8社20台以上)のIOSを展示し,IOSの適切な操作技術を修得できるよう,模型をスキャンできるスペースも設ける予定である.本セミナーを通じて,先生方ご自身に適した1台を見つけていただきたい.