講演情報

[LS3]「ワンチームの歯科技工」を実現する歯科技工基幹業務クラウド

*稲田 雅彦1 (1. エミウム株式会社)
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キーワード:

デジタルデンティストリー、チーム医療、組織イノベーション

ChatGPTなどの生成AIが急速に普及している昨今,業務改善など様々な場面での活用が期待されているものの,日本全体としてはまず直視すべき「2025年の崖」という問題がある.日本では20年以上も稼働しているレガシーシステムから脱却できておらず,クラウドの活用やセキュリティ対策などに十分に踏み切れていない.その結果,デジタルを活用した業務生産性の向上が進まず,既存システムの技術的負債により2025年以降では経済損失が年間最大12兆円にまで増加すると言われている.人材不足も深刻化しており,本格的にデジタル化を検討すべき時期に差し掛かっている.
 歯科業界も例外ではない.担い手不足の問題を抱える中、業務効率化に向けて動かないと現状のキャパシティだけでは現場が疲弊してしまう恐れがある.また,アナログとデジタルが混在する時期にあって,誤解などが原因となりスタッフ間でのコミュニケーションの負の連鎖が起きることも想定すべきである.
 本講演では,「ワンチームの歯科技工」を実現する歯科技工基幹業務クラウドソフト「エミウムクラウド技工」を紹介する.クラウド技工が提供する機能群によって個々人の力量だけでなく,チーム体制のもとで業務生産性の向上を促し,より患者の方々に向き合うことができるようになることを示す.職種を横断してチームシナジーを生み続ける肝がコミュニケーションにあり,その円滑化を図るためにいかにAIを活用でき得るかなど,今後の歯科技工業務のDX,データ活用のあり方なども紹介する.