講演情報
[O2-10]FAT3Dプリント義歯と従来型義歯の比較に関する臨床研究 第4報 装着後の経時的変化
*前畑 香1、玉置 勝司1、片岡 加奈子1、須藤 真行1、生田 龍平1、中島 悠1、渡辺 宣孝1 (1. 西関東支部)
【目的】
従来型総義歯とフルアーチ連結型人工歯を使用した3Dプリント義歯1)(FAT3Dプリント義歯)との比較を行い,FAT3Dプリント義歯の臨床応用の可能性について検討するものである.本発表では,2群(3D.群とConv.群)の新義歯装着時,3か月後,6か月後の口腔機能に関する経時的変化について報告する.
【方法】
1.装着時、3か月後,6か月後のそれぞれの時点での2群間の比較3D.群とConv.群で,装着時,3か月後,6か月後での比較を行う.
2.装着時から6か月までの3D.群とConv.群における経時的変化の比較装着時と6か月後におけるそれぞれの群内での経時的変化の比較を行う.評価項目は,咀嚼能力,咬合接触面積,咬合接触数,咬合力とした.
【結果と考察】
1.装着時,3か月後,6か月後における2群間の比較その結果を図1に示す.装着時には咬合接触数と咬合力が,3か月後には咬合接触面積が3D.群とConv.群間において有意の差を示したものの,それ以外では,特に差は認められず,3D.群はConv.群とほぼ同等か,より良好な傾向を示していた.
2.装着時から6か月までのそれぞれの群における経時的変化の比較その結果を図2に示す.装着時(3D.群9名,Conv.群8名)と6か月後(3D.群5名,Conv.群5名)の比較では,3D.群でもConv.群でも有意の差は認められず,安定した機能状態が示された.
上記の結果から,3Dプリント義歯は,これまで長年使用されてきた従来型総義歯と,ほぼ同程度の機能が維持されることが示唆され,臨床応用の可能性は高いと考えている.
【参考文献】
1)玉置勝司,生田龍平,渡辺宣孝ほか.フルアーチ連結型人工歯を用いた3Dプリント総義歯の6か月間の経過報告.補綴誌16・133回特別号:211.
従来型総義歯とフルアーチ連結型人工歯を使用した3Dプリント義歯1)(FAT3Dプリント義歯)との比較を行い,FAT3Dプリント義歯の臨床応用の可能性について検討するものである.本発表では,2群(3D.群とConv.群)の新義歯装着時,3か月後,6か月後の口腔機能に関する経時的変化について報告する.
【方法】
1.装着時、3か月後,6か月後のそれぞれの時点での2群間の比較3D.群とConv.群で,装着時,3か月後,6か月後での比較を行う.
2.装着時から6か月までの3D.群とConv.群における経時的変化の比較装着時と6か月後におけるそれぞれの群内での経時的変化の比較を行う.評価項目は,咀嚼能力,咬合接触面積,咬合接触数,咬合力とした.
【結果と考察】
1.装着時,3か月後,6か月後における2群間の比較その結果を図1に示す.装着時には咬合接触数と咬合力が,3か月後には咬合接触面積が3D.群とConv.群間において有意の差を示したものの,それ以外では,特に差は認められず,3D.群はConv.群とほぼ同等か,より良好な傾向を示していた.
2.装着時から6か月までのそれぞれの群における経時的変化の比較その結果を図2に示す.装着時(3D.群9名,Conv.群8名)と6か月後(3D.群5名,Conv.群5名)の比較では,3D.群でもConv.群でも有意の差は認められず,安定した機能状態が示された.
上記の結果から,3Dプリント義歯は,これまで長年使用されてきた従来型総義歯と,ほぼ同程度の機能が維持されることが示唆され,臨床応用の可能性は高いと考えている.
【参考文献】
1)玉置勝司,生田龍平,渡辺宣孝ほか.フルアーチ連結型人工歯を用いた3Dプリント総義歯の6か月間の経過報告.補綴誌16・133回特別号:211.