講演情報
[PEL]補綴の力
*大久保 力廣1 (1. 鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座)
キーワード:
補綴、臨床、専門医
(公社)日本補綴歯科学会は日本で最古の歴史を誇る歯科専門学会の一つであり,輝かしい伝統を継承し歯科臨床や歯学研究を牽引しながら国民の健康に大きく貢献する学術団体です.この度,この伝統ある学会の理事長(2025年〜2026年)を拝命することはこの上ない栄誉と思っています.
「補綴」とは何かを今一度原点に戻って考えてみると,まぎれもなく臨床医学の一分野である以上,私たちは歯科補綴学の目的や中心が臨床にあることを強く認識しなければなりません.そして補綴医は最終の治癒像を構想,創作,継続するプランナーやフィニッシャーであり,保存,口腔外科,矯正歯科等の関連診療科のコンダクター的役割が強く求められています.また補綴の治療術式をイノベーティブに発展させるために,デジタル技術,分子生物学,歯科材料学,医工学,情報学,疫学,老年学,栄養学などの多分野と共同して研究を推進する必要があります.
一方,本学会は専門医機構より認証された補綴歯科専門医制度をさらに進展させるため,国民目線を重視した制度の意義をよく理解しながら,「補綴」という用語の国民への周知,専門性の向上と役割の明確化,研修体制の強化等に努めなければなりません.加えて,「補綴」の社会的プレゼンスの向上や補綴の将来を担う若手臨床家や若手研究者の育成も最重要課題です.今こそ,魅力溢れる学会へとさらに発展させるため,全学会員が自信と誇りを持って「補綴の力」を結集する時です.
「補綴」とは何かを今一度原点に戻って考えてみると,まぎれもなく臨床医学の一分野である以上,私たちは歯科補綴学の目的や中心が臨床にあることを強く認識しなければなりません.そして補綴医は最終の治癒像を構想,創作,継続するプランナーやフィニッシャーであり,保存,口腔外科,矯正歯科等の関連診療科のコンダクター的役割が強く求められています.また補綴の治療術式をイノベーティブに発展させるために,デジタル技術,分子生物学,歯科材料学,医工学,情報学,疫学,老年学,栄養学などの多分野と共同して研究を推進する必要があります.
一方,本学会は専門医機構より認証された補綴歯科専門医制度をさらに進展させるため,国民目線を重視した制度の意義をよく理解しながら,「補綴」という用語の国民への周知,専門性の向上と役割の明確化,研修体制の強化等に努めなければなりません.加えて,「補綴」の社会的プレゼンスの向上や補綴の将来を担う若手臨床家や若手研究者の育成も最重要課題です.今こそ,魅力溢れる学会へとさらに発展させるため,全学会員が自信と誇りを持って「補綴の力」を結集する時です.