講演情報

[CC-5]アクティブシニアに応える“質実剛健”な可撤性補綴

*池田 欣希1、*工藤 耕輔1 (1. 医療法人仁友会日之出歯科診療所)
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キーワード:

リジッドサポート、口蓋粘膜、ビーディング

アクティブシニアに対する部分欠損補綴として,第一にインプラント治療が想起される昨今ではあるが,外科的侵襲や経済的背景から全ての患者がインプラントによる固定性補綴を希望するわけではなく,可撤性補綴などの他の補綴方法によっても十分に患者を満足させ,機能回復に導くことが求められている。では,アクティブシニアに受け入れられる可撤性補綴装置の要件とは何か。それは,異物感や発音への影響を極力小さくすることで、審美性と心理的満足を両立した機能回復を行うことであると考える。我々は,河邊清治の臨床局部床義歯学や最近の知見を紐解き,口蓋粘膜の評価方法を再考し、パラタルストラップの走行位置やビーディングの付与,レストやマイナーコネクター形状を工夫することで、義歯の装着感と発音への影響の改善を試みてきた。我々の狙いはいわば“質実剛健”な補綴装置による機能回復である。その実現のために歯質および部分歯列欠損の評価を行い,歯の保存に努めるとともに、リスクを把握し,補綴後想定される問題に対応可能な補綴設計を計画することで10年以上の長期予後を見据えている。すなわち支台歯の抜歯や変化に対するリカバリーを考慮し,健康寿命まで約10年という時間軸において患者の健康変化に追従できるようメインテナンスを行っている。今回,約20年に及ぶ義歯補綴のパートナーである歯科技工士と連携して作製した金属床部分床義歯やIRPDなどの可撤性補綴装置により機能回復を行った数症例を提示し,その10年前後の予後について発表したい。