講演情報

[CT2]歯科補綴治療の価値と近未来

*赤司 征大1 (1. WHITE CROSS株式会社)
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キーワード:

日本の社会保障制度の近未来、AI・ロボティクスと歯科補綴、歯科医師が持つべき職業観

国民皆医療保険制度のもと、日本の歯科医療は独自の制度的・社会的環境の中で発展し、世界的にも特徴的な医療体系を形成してきました。本講演では、日本社会における人口構造や価値観の変化、歯科疾患構造の推移を背景に、補綴治療を含む歯科医療へのニーズとその価値の変遷について多角的に整理します。日本はすでに超高齢社会から多死社会へと移行しており、健康寿命の延伸や医療費抑制を目指す政策の中で、口腔機能管理、医科歯科連携、予防および重症化予防といった領域の重要性が高まっています。その一方で、咀嚼機能の回復を中心とする補綴治療は、歯科医療の根幹を成すコアバリューとして、今後も引き継がれるべき人類の知的資産であり続けます。講演では、歯科医学・経営学・公共政策学の視点から、関連法規や診療報酬改定の動向、各種統計データを参照しながら、補綴治療を取り巻く制度的背景と社会的役割を整理します。さらに、歯科技工士不足を背景とした歯科技工産業の構造変化や、CAD/CAM、光学印象、3Dプリント義歯、デジタル歯科技工指示書などのデジタル技術が補綴治療にもたらす直接的変化について考察します。加えて、AIやロボティクスが医療・介護分野に与える間接的影響にも触れながら、歯科医療の提供体制の変化と歯科医師という専門職の将来像を展望します。これらの視点を通じて、日本型歯科医療の進化の方向性と、その社会的価値の持続的発展について考察します。当日、皆様とお会いさせていただけますことを、心より楽しみにしております。