講演情報
[O2-4]高齢者におけるオーラルフレイルと精神的健康状態の関連性
*安田 悠1、西尾 健介2,3、吉田 貴政1、松浦 玄武1、岡田 真治2,3、柳澤 直毅2、鈴村 紗央2、有輪 芳明2、高山 明夫2、千葉 浩志2、行田 克則4、細田 透2、伊藤 智加2,3、飯沼 利光2,3 (1. 日本大学大学院 歯学研究科応用口腔科学分野、2. 日本大学歯学部 歯科補綴学第I講座、3. 日本大学歯学部 総合歯学研究所顎口腔機能研究部門、4. 東京支部)
【目的】
口腔機能の低下は, フレイルやサルコペニアに影響を与え, 健康寿命に関連することが報告されている. さらに口腔機能は精神的健康状態との関連も示唆され, 高齢者が健康的に生活する上で, 口腔機能の管理が重要視されている. 近年, 口腔機能低下の前段階としてオーラルフレイル (oral frailty : OF)が注目されているが, OFと精神的健康状態の関連についての報告は少ない. そこで本研究では, 高齢者におけるOFと精神的健康状態の関連を検討した.
【方法】
当講座では80歳以上の高齢者を対象に, 口腔の健康と身体・精神的健康状態に関する疫学調査を実施している. 本発表では, 令和3年5月~令和7年5月の期間に調査に参加した189名の結果について報告する.
OFはOral frailty 5-item Checklist (OF-5) を用い, 精神的健康状態は日本語版WHO-5精神的健康状態表 (WHO-5-J) を用いて評価した.
統計解析は修正ポアソン回帰分析を用い, OFの有無と精神的健康状態の関連性について, 精神的健康状態低下の有病率比 (prevalence ratio : PR) とその95%信頼区間 (confidence interval : CI) を求めて検討した. またOF-5とWHO-5-Jの得点間の量的関連を検討するために, 線型回帰分析にて非標準偏回帰係数Bおよび95%CIを求めた. さらに, 結果の頑健性の検証のため, OFの評価にOral frailty index-8を用い, 解析を行った.
【結果と考察】
被験者のOF該当率は51.8%であった. OFは, 精神的健康状態の低下と有意に関連していた (PR = 3.107, 95%CI : 1.315–7.344). また, WHO-5-JとOF-5の得点は, 有意な負の関連を認めた (B = −1.594, 95%CI : −2.342–−0.847). 感度分析では, 両解析ともにOFと精神的健康状態に有意な関連を示した (PR = 2.702, 95%CI : 1.118–6.530 ; B = −0.594, 95%CI : −0.959–−0.229).
本研究の結果より, OFは精神的健康状態の低下と関連することが示され, 高齢者における精神的健康の観点からも, 口腔機能の管理が重要であることが示唆された.
口腔機能の低下は, フレイルやサルコペニアに影響を与え, 健康寿命に関連することが報告されている. さらに口腔機能は精神的健康状態との関連も示唆され, 高齢者が健康的に生活する上で, 口腔機能の管理が重要視されている. 近年, 口腔機能低下の前段階としてオーラルフレイル (oral frailty : OF)が注目されているが, OFと精神的健康状態の関連についての報告は少ない. そこで本研究では, 高齢者におけるOFと精神的健康状態の関連を検討した.
【方法】
当講座では80歳以上の高齢者を対象に, 口腔の健康と身体・精神的健康状態に関する疫学調査を実施している. 本発表では, 令和3年5月~令和7年5月の期間に調査に参加した189名の結果について報告する.
OFはOral frailty 5-item Checklist (OF-5) を用い, 精神的健康状態は日本語版WHO-5精神的健康状態表 (WHO-5-J) を用いて評価した.
統計解析は修正ポアソン回帰分析を用い, OFの有無と精神的健康状態の関連性について, 精神的健康状態低下の有病率比 (prevalence ratio : PR) とその95%信頼区間 (confidence interval : CI) を求めて検討した. またOF-5とWHO-5-Jの得点間の量的関連を検討するために, 線型回帰分析にて非標準偏回帰係数Bおよび95%CIを求めた. さらに, 結果の頑健性の検証のため, OFの評価にOral frailty index-8を用い, 解析を行った.
【結果と考察】
被験者のOF該当率は51.8%であった. OFは, 精神的健康状態の低下と有意に関連していた (PR = 3.107, 95%CI : 1.315–7.344). また, WHO-5-JとOF-5の得点は, 有意な負の関連を認めた (B = −1.594, 95%CI : −2.342–−0.847). 感度分析では, 両解析ともにOFと精神的健康状態に有意な関連を示した (PR = 2.702, 95%CI : 1.118–6.530 ; B = −0.594, 95%CI : −0.959–−0.229).
本研究の結果より, OFは精神的健康状態の低下と関連することが示され, 高齢者における精神的健康の観点からも, 口腔機能の管理が重要であることが示唆された.
