講演情報
[O3-3]サンドブラスト処理がジルコニアの色調に及ぼす影響
*大貫 紗惠1、中村 誠仁1、鈴木 もえ1、原 刀麻1、杉木 隆之2、瀬戸 宗嗣2,3、上田 一彦2,3 (1. 日本歯科大学大学院新潟生命歯学研究科機能性咬合治療学、2. 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学第2講座、3. 日本歯科大学新潟病院口腔インプラント科)
【目的】
アルミナサンドブラスト処理(以下SB)は,ジルコニア製固定性補綴装置の被着面に,接着強さの向上を目的に行われるが,色調への影響は明らかになっていない.本研究の目的は,SB がジルコニアの色調に及ぼす影響を明らかにすることである.
【方法】
ジルコニアディスク(松風ディスクZR-SS カラード,松風)として,ピーチホワイト(ホワイトニング色,以下W),ピーチミディアム(A2~A3 色,以下M)の2種を用い,円板状に切削した.インフィルトレーション法により着色する群(以下 I)は,半焼結体のW を着色液(Luxen ジルコニアカラーリキッドCL-A3,A3色,DENTALMAX)に含浸後,他のすべての試料と共に完全焼結し,直径12 mm,厚さ1 ± 0.05 mmに研磨した.実験群は,色調をW,M,I の3 種,処理条件を下図のように,SBなしのコントロール群(以下c),測定時の光線透過側にSBを行った群(以下i),両側にSBを行った群(以下b),入射側にSB後,熱処理を行い,その後,透過側にSBを行った群(以下h)の4 種,計12 群とした.各群n=12,計144 試料を製作した.令和7年度日本補綴歯科学会関越支部学術大会にて,以上の試料を分光測色計(Ci7600,X-Rite)を用い,反射モード(白・黒背景)で測定したCIE L*a*b*を報告した.本研究では,そのデータから白背景のL*,a*,b*に対する相対XYZを算出し,CIE白色度指数と白色からの黄変度を評価する黄変指数E313を求めた.統計学的分析は二元配置分散分析を用いた.さらに,入射側表面を走査型電子顕微鏡(JSM-7800F,日本電子)(以下SEM)にて観察した.
【結果と考察】
SEMによる表面の観察では,入射側にSBを行ったbに亀裂を認めた.一方,SB後に熱処理を行ったhでは,c,i,bと比較して大きいジルコニア粒子を認めた.ホワイトニング色のWの白色度指数は,Wc-Wb間でWbが有意に低い値を示した.A3色で着色したM,Iでは,透過側のみにSBを行ったiと比較して両面にSBを行ったb,hで,またSB後に熱処理を行ったhと比較してSBのみのbで,白色度指数が有意に低く,黄変指数が有意に高い値を示した.以上より,SBはジルコニアの色調に影響を及ぼすが,その後の熱処理により色調への影響が軽減することが示唆された.
アルミナサンドブラスト処理(以下SB)は,ジルコニア製固定性補綴装置の被着面に,接着強さの向上を目的に行われるが,色調への影響は明らかになっていない.本研究の目的は,SB がジルコニアの色調に及ぼす影響を明らかにすることである.
【方法】
ジルコニアディスク(松風ディスクZR-SS カラード,松風)として,ピーチホワイト(ホワイトニング色,以下W),ピーチミディアム(A2~A3 色,以下M)の2種を用い,円板状に切削した.インフィルトレーション法により着色する群(以下 I)は,半焼結体のW を着色液(Luxen ジルコニアカラーリキッドCL-A3,A3色,DENTALMAX)に含浸後,他のすべての試料と共に完全焼結し,直径12 mm,厚さ1 ± 0.05 mmに研磨した.実験群は,色調をW,M,I の3 種,処理条件を下図のように,SBなしのコントロール群(以下c),測定時の光線透過側にSBを行った群(以下i),両側にSBを行った群(以下b),入射側にSB後,熱処理を行い,その後,透過側にSBを行った群(以下h)の4 種,計12 群とした.各群n=12,計144 試料を製作した.令和7年度日本補綴歯科学会関越支部学術大会にて,以上の試料を分光測色計(Ci7600,X-Rite)を用い,反射モード(白・黒背景)で測定したCIE L*a*b*を報告した.本研究では,そのデータから白背景のL*,a*,b*に対する相対XYZを算出し,CIE白色度指数と白色からの黄変度を評価する黄変指数E313を求めた.統計学的分析は二元配置分散分析を用いた.さらに,入射側表面を走査型電子顕微鏡(JSM-7800F,日本電子)(以下SEM)にて観察した.
【結果と考察】
SEMによる表面の観察では,入射側にSBを行ったbに亀裂を認めた.一方,SB後に熱処理を行ったhでは,c,i,bと比較して大きいジルコニア粒子を認めた.ホワイトニング色のWの白色度指数は,Wc-Wb間でWbが有意に低い値を示した.A3色で着色したM,Iでは,透過側のみにSBを行ったiと比較して両面にSBを行ったb,hで,またSB後に熱処理を行ったhと比較してSBのみのbで,白色度指数が有意に低く,黄変指数が有意に高い値を示した.以上より,SBはジルコニアの色調に影響を及ぼすが,その後の熱処理により色調への影響が軽減することが示唆された.

