講演情報

[O3-4]支台歯形成デザインの違いがモノリシック片側性ジルコニア接着ブリッジの辺縁適合に及ぼす影響

*伊藤 恵吾1,2、岩崎 太郎1,2、西原 佑哉1、安藤 哲康1、小見山 奏1、佐田 二三夫3、津江 明伸3、行田 克則3、小峰 太1,2 (1. 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座、2. 日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門、3. 東京支部)
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【目的】
 近年,材料の発展によりモノリシックジルコニア補綴装置が臨床応用され,前歯部の接着ブリッジにも用いられている.支台歯と補綴装置との適合状態は,補綴装置の経過に影響を及ぼすことが報告されているが,モノリシック構造の片側性ジルコニア接着ブリッジにおいて,支台歯形成デザインと辺縁適合との関係についての報告は少ない.本研究では,支台歯形成デザインの違いがモノリシック構造の片側性ジルコニア接着ブリッジの辺縁適合に及ぼす影響を評価した.
【方法】
 上顎右側側切歯欠損症例を想定し,上顎右側中切歯の人工歯を支台歯として用いた.支台歯形成デザインは欠損側にボックスと歯冠中央にホールを付与(BP)1,欠損側と遠心側にグルーブを付与(GP),歯冠中央にホールのみ付与(HP)および欠損側と遠心側に各2か所グルーブと歯冠中央にホールを付与(GH)の4群とした(n=8).支台歯をCAD/CAMシステムを用いてスキャニング,設計を行った.設計後,5Y-PSZブロック(カタナジルコニアSTML,クラレノリタケデンタル)を切削加工し,焼結を行った.辺縁適合はダイレクトビューイング法にて評価を行った.測定はデジタルマイクロスコープを用いて行った.測定部位は切縁側,欠損側,歯頸側および非欠損側の各15か所,計60点とした.得られた値の平均値を辺縁間隙量の値とした.得られた結果に対して,一元配置分散分析およびBonferroni検定を用いた多重比較分析を行った(α=0.05).
【結果と考察】
 非欠損側においてGH群の辺縁間隙量は102.0 μmで,他のすべての群と比較して有意に大きい値であった.また欠損側において,GP群で100.3 μm,GH群で93.2 μmの値を示し,BP群およびHP群と比較して有意に大きい値であった.本研究から,支台歯にグルーブを付与することにより,欠損側および非欠損側の辺縁間隙量が有意に増加し,モノリシック片側性ジルコニア接着ブリッジの辺縁適合に影響を及ぼすことが示唆された.
【参考文献】
1) Sasse M, Kern M. All-ceramic resin-bonded fixed dental prostheses: treatment planning, clinical procedures, and outcome. Quintessence Int 2014; 45: 291-297.