講演情報
[O4-4]新たに開発した簡易版聖隷式嚥下質問紙のスクリーニング結果の検証
*中野 雅德1、中江 弘美1、吉岡 昌美1、大倉 一夫2 (1. 徳島文理大学、2. 徳島大学)
【目的】
演者らは聖隷式嚥下質問紙1)の定量的評価を可能とするために,重い症状A:4点,軽い症状B:1点,症状なしC:0点,カットオフ値8点とするスコア評価式聖隷式嚥下質問紙(Swallow-15,以下SS-15)を開発した2).今回さらに,本質問紙の15の質問項目の内,感度への寄与が大きい5つの質問項目を選択した簡易版聖隷式嚥下質問紙(Swallow-5,以下SS-5)を開発し,感度および特異度は85%以上であることを報告した3)(表1).個別の症例において,SS-15とSS-5それぞれのスクリーニング結果の一致度については,これまでに報告がなく,本研究ではその検討を目的とした.
【方法】
共同研究を行ったH医療法人社団の2つの回復期病院で,摂食嚥下リハビリテーションの対象となった患者から得られた本質問紙のデータ(延べ395例,以下HSBD)と,参考として聖隷式嚥下質問紙開発時のデータ(365例,以下ORGD )を用いた.各症例についてSS-15とSS-5のスクリーニング結果を比較し,SS-15を基準とした陽性一致率および陰性一致率を算出した.
【結果と考察】
HSBDでは395例中SS-15で陽性となったのは170例,その内158例がSS-5でも陽性となり,陽性一致率は92.9%であった.また,SS-15で陰性となったのは225例,その内SS-5でも陰性であったのは186例で,陰性一致率は82.7%であった.参考としたORGDについては表2に示す通りである(表2).以上の結果が示すように,Swallow-5はSwallow-15を基準とした陽性一致率および陰性一致率はともに80%以上で,簡便に摂食嚥下障害をスクリーニングできる質問紙としての有用性が期待できる.
【参考文献】1)大熊るり,藤島一郎,小島千枝子,ほか:摂食嚥下障害スクリーニングのための質問紙の開発,日摂食嚥下リハ会誌,6:3–8,2002.
2)中野雅徳,藤島一郎,大熊るり, ほか:スコア化による聖隷式嚥下質問紙評価法の検討,日摂食嚥下リハ会誌,24:240-246,2020.
3)中野雅徳,藤島一郎,中江弘美,ほか:簡便に摂食嚥下障害をスクリーニングできる簡易版聖隷式嚥下質問紙の開発,日摂食嚥下リハ会誌,29:111-117,2025.
演者らは聖隷式嚥下質問紙1)の定量的評価を可能とするために,重い症状A:4点,軽い症状B:1点,症状なしC:0点,カットオフ値8点とするスコア評価式聖隷式嚥下質問紙(Swallow-15,以下SS-15)を開発した2).今回さらに,本質問紙の15の質問項目の内,感度への寄与が大きい5つの質問項目を選択した簡易版聖隷式嚥下質問紙(Swallow-5,以下SS-5)を開発し,感度および特異度は85%以上であることを報告した3)(表1).個別の症例において,SS-15とSS-5それぞれのスクリーニング結果の一致度については,これまでに報告がなく,本研究ではその検討を目的とした.
【方法】
共同研究を行ったH医療法人社団の2つの回復期病院で,摂食嚥下リハビリテーションの対象となった患者から得られた本質問紙のデータ(延べ395例,以下HSBD)と,参考として聖隷式嚥下質問紙開発時のデータ(365例,以下ORGD )を用いた.各症例についてSS-15とSS-5のスクリーニング結果を比較し,SS-15を基準とした陽性一致率および陰性一致率を算出した.
【結果と考察】
HSBDでは395例中SS-15で陽性となったのは170例,その内158例がSS-5でも陽性となり,陽性一致率は92.9%であった.また,SS-15で陰性となったのは225例,その内SS-5でも陰性であったのは186例で,陰性一致率は82.7%であった.参考としたORGDについては表2に示す通りである(表2).以上の結果が示すように,Swallow-5はSwallow-15を基準とした陽性一致率および陰性一致率はともに80%以上で,簡便に摂食嚥下障害をスクリーニングできる質問紙としての有用性が期待できる.
【参考文献】1)大熊るり,藤島一郎,小島千枝子,ほか:摂食嚥下障害スクリーニングのための質問紙の開発,日摂食嚥下リハ会誌,6:3–8,2002.
2)中野雅徳,藤島一郎,大熊るり, ほか:スコア化による聖隷式嚥下質問紙評価法の検討,日摂食嚥下リハ会誌,24:240-246,2020.
3)中野雅徳,藤島一郎,中江弘美,ほか:簡便に摂食嚥下障害をスクリーニングできる簡易版聖隷式嚥下質問紙の開発,日摂食嚥下リハ会誌,29:111-117,2025.


