講演情報

[P-107]スマートウォッチを活用した覚醒時ブラキシズムの評価

*浅見 和哉1、村上 小夏1、大塚 英稔1、本野 亜衣佳1、原田 哲朗1、岩佐 文則1 (1. 明海大学歯学部機能保存回復学講座クラウンブリッジ補綴学分野)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【目的】
 覚醒時ブラキシズム(AB: awake bruxism)の評価では筋電図や生態学的瞬間評価(EMA: ecological momentary assessment)など機器的評価における判定がDefinite bruxismとされる¹⁾. EMAはスマートフォンベースのアプリケーションを利用しリアルタイムで評価できる最新の手法である.そこで,本研究ではスマートウォッチおよび筋電計を利用してABに適したEMAの評価基準を確立することを目的として検討を行った.
【方法】
 データログ式ワイヤレス筋電計(ウェアラブル筋電計,ジーシー)を用いて日中における食事を含む5時間の筋電図測定を行うとともに,ランダムな間隔でバイブアラーム(15 回/5 h)を発生するよう設定したスマートウォッチを携帯させ,アラーム発生時のABの自覚の有無を記録しEMAを行った.解析対象は2名,5時間,3週連続測定とした.なお,内1名の2週目の筋電図が装置の不具合により評価に適さないため解析から除外した.統計処理には統計解析ソフトBellCurve for Execel ver. 3.00 (Social Survey Research Information Co., Ltd., 東京) を使用した.
【結果と考察】
 両名とも筋電図波形数は前週よりも有意に減少した(p < 0.05)(図).EMAは連続的に行うことで認知行動療法と同様の効果がみられるEcological momentary interventionという概念がある.連続自覚でバイオフィードバックが生じブラキシズムイベントの減少がみられたものと思われる.対してEMAにおける自覚回数は増減に特徴はみられなかった.このことから継続的評価の筋活動評価と一時点を切り取った自覚評価では結果が必ずしもリンクしない可能性が考えられた.今回得られた結果をEMAの評価基準確立への参考として更なる検証を行う予定である.
【参考文献】
1) Asami K, Fujisawa M, Saito-Murakami K et al. Assessment of awake bruxism-Combinational analysis of ecological momentary assessment and electromyography-. J Prosthodont Res 2023; 68: 166-171.