講演情報
[P-118]下顎辺縁切除患者の咀嚼機能に関する臨床的解析
*西村 佳央理1、河崎 雅弘1、萱野 公生1、近藤 遥香1、有吉 祐貴1、荻野 洋一郎1、熱田 生1 (1. 九州大学 大学院歯学研究院 口腔機能修復学講座 クラウンブリッジ補綴学分野)
【目的】
下顎辺縁切除患者は,下顎区域切除患者と比較して咀嚼能率や食事摂取能が高い¹⁾と報告されている.しかし下顎辺縁切除後の口腔機能の回復を顎欠損のない患者と比較した報告は少ない.そこで本研究は下顎辺縁切除患者に対する補綴歯科治療後の口腔機能を顎欠損のない患者と比較し、その特徴について検証することを目的とした.
【方法】
対象は2018年4月から2025年8月までに本院補綴科で口腔機能検査を行った患者(義歯非装着群:以下G1,Kennedy ClassⅠ/Ⅱの義歯装着群:以下G2)ならびに下顎辺縁切除後でKennedy ClassⅠ/Ⅱの患者(以下G3)とした.カルテより患者プロファイル(年齢・性別・残存歯数・咬合支持数) ,口腔機能低下症の診断に準じた口腔機能検査値を抽出し,3群の群間比較(Kruskal-Wallis検定・Steel-Dwass検定)を行った.またG2とG3で咀嚼能力と患者プロファイルと口腔機能検査値の相関解析(Spearmanの順位相関係数)も行った.
【結果と考察】
対象患者は104名(G1:26名,G2:42名,G3:36名)だった.群間比較ではG2,G3がG1 より,またG3がG2より有意に低下している口腔機能があったものの咀嚼能力では有意差がなかった.G3では咀嚼能力と中程度の有意な相関を示す項目があったが,G2では弱い相関しか認めなかった.これは,G3の測定値の幅広い分布が影響したと思われる.本研究より,下顎辺縁切除患者には機能の回復に特異性はあるが,顎欠損のない患者と同程度の咀嚼能力に回復することが示された.
【参考文献】
1) Namaki S, Matsumoto M, Ohba H, et al. Masticatory efficiency before and after surgery in oral cancer patients: comparative study of glossectomy, marginal mandibulectomy and segmental mandibulectomy. J oral Sci 2004;46(2):113-117
下顎辺縁切除患者は,下顎区域切除患者と比較して咀嚼能率や食事摂取能が高い¹⁾と報告されている.しかし下顎辺縁切除後の口腔機能の回復を顎欠損のない患者と比較した報告は少ない.そこで本研究は下顎辺縁切除患者に対する補綴歯科治療後の口腔機能を顎欠損のない患者と比較し、その特徴について検証することを目的とした.
【方法】
対象は2018年4月から2025年8月までに本院補綴科で口腔機能検査を行った患者(義歯非装着群:以下G1,Kennedy ClassⅠ/Ⅱの義歯装着群:以下G2)ならびに下顎辺縁切除後でKennedy ClassⅠ/Ⅱの患者(以下G3)とした.カルテより患者プロファイル(年齢・性別・残存歯数・咬合支持数) ,口腔機能低下症の診断に準じた口腔機能検査値を抽出し,3群の群間比較(Kruskal-Wallis検定・Steel-Dwass検定)を行った.またG2とG3で咀嚼能力と患者プロファイルと口腔機能検査値の相関解析(Spearmanの順位相関係数)も行った.
【結果と考察】
対象患者は104名(G1:26名,G2:42名,G3:36名)だった.群間比較ではG2,G3がG1 より,またG3がG2より有意に低下している口腔機能があったものの咀嚼能力では有意差がなかった.G3では咀嚼能力と中程度の有意な相関を示す項目があったが,G2では弱い相関しか認めなかった.これは,G3の測定値の幅広い分布が影響したと思われる.本研究より,下顎辺縁切除患者には機能の回復に特異性はあるが,顎欠損のない患者と同程度の咀嚼能力に回復することが示された.
【参考文献】
1) Namaki S, Matsumoto M, Ohba H, et al. Masticatory efficiency before and after surgery in oral cancer patients: comparative study of glossectomy, marginal mandibulectomy and segmental mandibulectomy. J oral Sci 2004;46(2):113-117
