講演情報
[P-136]部分床義歯補綴学実習における実習終了時の学生の意識調査
*秋山 洋1、上杉 華子1、小見野 真梨恵1、平田 貴哉1、竹本 有希1、山本 遥1、隅田 由香1 (1. 日本歯科大学生命歯学部 歯科補綴学第1講座)
【目的】
日本歯科大学生命歯学部第4学年では,有床義歯補綴学実習として,主に従来法による義歯製作を学習している.今後の実習内容および実施方法の改善を検討するにあたり,現行の実習に対して学生がどのような点を意識しているのかを明らかにすることを目的として,アンケート調査を実施した.
【方法】
本学第4学年の学生117名を対象とし,4年後期の部分床義歯補綴学実習終了時に,Google Formを用いた無記名式アンケート調査を行った.質問項目は,「1.実習について改善点があれば教えてください」「2.実習を通しての感想があれば教えてください」の2問とし,いずれも自由記載式とした.回答率は100%だった.得られた自由記述回答に対し,テキストマイニングソフトウェア KH Coder ver.3¹)を用いて計量テキスト分析を行った.分析に際しては,明らかな誤字・脱字の修正および漢字・ひらがなの表記統一を行った.抽出語は名詞・動詞・形容詞とし,質問1では「国家試験」,質問2では「座学」を強制抽出語に設定した.一方,質問1では「思う」,質問2では「床」を除外語として設定し,抽出語の妥当性を確保した.
共起ネットワーク分析では,語の共起関係の強さをJaccard係数により評価した.解釈可能性を高めるため,出現頻度が3回以上の上位60語を対象とし,語間の主要な関係性を可視化する目的で最小スパニングツリーのみを描画した.
【結果と考察】
質問1では39名から回答が得られ,6つのサブグラフが抽出された(図1). 「時間」と「終わる」のJaccard係数は0.45と強く関連し,1回の実習時間に対して分量が多い,時間が不足しているといった意見が多く認められた.一方で,実習を講義より先に実施することで座学の理解が促進されるとの意見もみられ,講義と実習の配置順について再検討の余地があると考えられた.
質問2では41名から回答が得られ,7つのサブグラフが描記された(図2).「実習」と「理解」のJaccard係数は0.34と関連性を認め,実習を通して全体の流れを理解できたとの記述がみられ,実習の教育的効果が一定程度示唆された.一方で作業分量に関する指摘も多く,今後はより効率的な実習構成を検討する必要があると考えられた.
【参考文献】
1) 樋口耕一.社会調査のための計量テキスト分析 第2版.ナカニシヤ出版 2020.
日本歯科大学生命歯学部第4学年では,有床義歯補綴学実習として,主に従来法による義歯製作を学習している.今後の実習内容および実施方法の改善を検討するにあたり,現行の実習に対して学生がどのような点を意識しているのかを明らかにすることを目的として,アンケート調査を実施した.
【方法】
本学第4学年の学生117名を対象とし,4年後期の部分床義歯補綴学実習終了時に,Google Formを用いた無記名式アンケート調査を行った.質問項目は,「1.実習について改善点があれば教えてください」「2.実習を通しての感想があれば教えてください」の2問とし,いずれも自由記載式とした.回答率は100%だった.得られた自由記述回答に対し,テキストマイニングソフトウェア KH Coder ver.3¹)を用いて計量テキスト分析を行った.分析に際しては,明らかな誤字・脱字の修正および漢字・ひらがなの表記統一を行った.抽出語は名詞・動詞・形容詞とし,質問1では「国家試験」,質問2では「座学」を強制抽出語に設定した.一方,質問1では「思う」,質問2では「床」を除外語として設定し,抽出語の妥当性を確保した.
共起ネットワーク分析では,語の共起関係の強さをJaccard係数により評価した.解釈可能性を高めるため,出現頻度が3回以上の上位60語を対象とし,語間の主要な関係性を可視化する目的で最小スパニングツリーのみを描画した.
【結果と考察】
質問1では39名から回答が得られ,6つのサブグラフが抽出された(図1). 「時間」と「終わる」のJaccard係数は0.45と強く関連し,1回の実習時間に対して分量が多い,時間が不足しているといった意見が多く認められた.一方で,実習を講義より先に実施することで座学の理解が促進されるとの意見もみられ,講義と実習の配置順について再検討の余地があると考えられた.
質問2では41名から回答が得られ,7つのサブグラフが描記された(図2).「実習」と「理解」のJaccard係数は0.34と関連性を認め,実習を通して全体の流れを理解できたとの記述がみられ,実習の教育的効果が一定程度示唆された.一方で作業分量に関する指摘も多く,今後はより効率的な実習構成を検討する必要があると考えられた.
【参考文献】
1) 樋口耕一.社会調査のための計量テキスト分析 第2版.ナカニシヤ出版 2020.


