講演情報

[P-31]ハイブリッド加工が局部床義歯フレームワークの形状精確さに及ぼす影響

*濱田 崇人1、伊東 紘世1、北村 旭1、武本 真治2、田坂 彰規1 (1. 東京歯科大学 パーシャルデンチャー補綴学講座、2. 岩手医科大学 医療工学講座)
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【目的】
 これまで,金属積層造形で製作した局部床義歯フレームワークは,大連結子中央部に局所的な変形が生じることが近年,この課題に対し,積層造形と切削加工を組み合わせたハイブリッド加工により,フレームワークの効率的な製作と適合性の向上が期待されている.しかし,ハイブリッド加工が局部床義歯フレームワークの形状精確さに及ぼす影響は不明である.本研究では,ハイブリッド加工が局部床義歯フレームワークの形状精確さに及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,従来の積層造形で製作したフレームワークと比較検討した.
【方法】
 KennedyⅡ級1類下顎部分歯列欠損の石膏模型を歯科技工用し,3Dデータを取得後,CADソフトを用いてフレームワークを設計した(設計データ).金属光造形複合加工機(LUMEX Avance-25)を用い,①積層造形のみでフレームワークを製作した群(SLM),②ハイブリッド加工でフレームワークを製作した群(HYB)を各6床ずつ製作した.造形後,フレームワークを3Dスキャナ(Atos 200:ZEISS)で測定し,3Dデータを取得した(製作データ).設計データと製作データを重ね合わせ,フレームワーク上の22箇所の誤差を算出し,これを真度とした.同一の製作方法で製作したフレームワーク6個に対して,真度の相互差の絶対値を求め,これを再現性とした.統計解析にはWilcoxonの順位和検定を用いた(α=0.05).
【結果および考察】
 真度の中央値は,SLMで0.05 mm(最大値:0.13 mm,最小値:-0.04 mm),HYBで0.05 mm(最大値:0.17 mm,最小値:-0.08 mm)であった.また,13箇所において2群間に有意差を認められた.レストではHYB はSLMと比較して真度が劣り,隣接面板ではHYBの方が真度に優れていた.再現性の中央値はSLMで0.02 mm(最大値:0.07 mm,最小値:0.00 mm),HYBで0.02 mm(最大値:0.07 mm,最小値:0.00 mm)であった.また,すべての計測部位において2群間に有意差を認めなかった.以上より,HYBでは,プラットフォームと水平となるレストにおいて真度に劣る一方,垂直となる隣接面板において真度に優れると考えられた.また,製作方法の違いは再現性に影響を及ぼさないことが示唆された.