講演情報

[P-32]歯科用3Dプリンタにおける造形位置の違いが寸法精度に及ぼす影響

*沼澤 美詠1、大日方 夏海1、山本 朋未1、宮田 季1、鳴海 史子1、曽根 峰世1、岡本 和彦1 (1. 明海大学歯学部機能保存回復学講座有床義歯補綴学分野)
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【目的】
 3Dプリント義歯は昨年の保険収載により臨床使用が増加し,作業負担の軽減および工程効率化への寄与が期待されている.しかし,造形プラットフォーム(以下,PF)上の造形位置が寸法精度に及ぼす影響の報告は少ない.そこで,本研究では,歯科用DLP方式3Dプリンタにおける造形位置の違いが寸法精度へ及ぼす影響について検討した.
【方法】
 試験体は一辺10 mmの立方体を設計し,CADソフト(Free CAD)にてSTLデータを作成した.スライスソフトウェア(RayWare,SprintRay)に取り込み,造形は自動調整(角度25°),積層ピッチ100 µmに設定した.得られたスライスデータを複製し,PFの9部位(P1〜P9)に配置した.作成したスライスデータを用いて,3Dプリンタ(Pro2,SprintRay)および義歯試適用レジン(Try-in 2,SprintRay)により試験体を造形した.造形は7回繰り返し,合計63体の試験体を製作した.計測位置はHiguchiら1)を参考に,各試験体の縦・横・厚みをデジタルノギス(ABSデジマチックキャリパ,ミツトヨ)で測定し,造形位置による寸法精度について比較検討した.
【結果と考察】
 二元配置分散分析の結果,計測位置,造形位置ならびに交互作用はいずれにおいても有意差が認められた.平均誤差は,計測位置において横方向が縦方向および厚さと比較して有意に小さかった.また,造計位置ではP2(左下段)で最も小さな値を示した(図1).以上より,本システムを用いた3Dプリンタによる造型体の寸法精度は計測位置および造計位置による影響を受けるため,寸法精度の向上のためには造型位置を規定する必要性が示唆された.
【参考文献】
 1)Higuchi S,Nishikiori R.Effects of printing position on z-axis printing accuracy of cara Print 4.0 3D printer using a simple model.J Osaka Dent Univ.2024;58(1):51-58.