講演情報

[P-43]カスタムディスク法部分床義歯製作における金属切削加工条件が表面粗さに与える影響

*秋山 洋1,2、林 七夏1、副田 弓夏1、布袋屋 果歩1、岩城 麻衣子3、金澤 学1 (1. 東京科学大学大学院医歯学総合研究科高齢者歯科学分野、2. 日本歯科大学生命歯学部歯科補綴学第1講座、3. 東京科学大学大学院医歯学総合研究科口腔デジタルプロセス学分野)
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【目的】
 付加製造と切削加工を組み合わせるハイブリッド加工が,近年歯科分野でも応用されており,カスタムディスクを用いたデジタル部分床義歯製作1)も,ハイブリッド加工を応用した製作方法である.本研究では切削加工条件がカスタムディスク法におけるCo-Crフレームワークの表面粗さに与える影響を明らかにすることを目的とした.
【方法】
 Co-Cr合金粉末(CCMS1,山陽特殊製鋼)を使用し金属3Dプリンタ(EOS M100 dental J,EOS)で15mm×15mm×3mmの金属試験片を製作した.造形後試験片には熱処理,サポートカットのみ施した.CADソフトを用いて,歯科用ミリングマシン(MD-500W,キヤノン電子)に取り付け可能なディスク外枠を設計し,3Dプリンタ(Form3B+,formlab)で造形した.ディスク外枠内に金属試験片を6個配置し(図1),義歯床用レジン(フィットレジン,松風)を流し込み・重合を行い金属試験片が包埋された試験用カスタムディスクを製作した(図2).加工は荒加工と仕上げ加工の2段階とし,仕上げ加工の条件のうちピックフィード(pf)を0.05mm,0.1mm,0.2mmの3種類用意した.表面粗さ(Ra)は小型表面粗さ計(SJ-210,ミツトヨ)を用いて,工具送り方向と垂直方向を計測した.また加工時間も計測を行った.
【結果と考察】
 各条件のRaの値は,pf 0.05:0.4μm,pf0.1:0.8μm,pf0.2:2.2μmであり,pfを減少させることで有意な低下を認めた(p<0.05).
 また加工時間については,pf0.05:33分45秒,pf0.1:29分44秒,pf0.2:27分41秒であり,pfを減少させることで加工時間は有意に延長するが(p<0.05),その後の研磨仕上げをすることを考慮すると,pfを減少させて加工することが有効である可能性が示唆された.
【参考文献】
1) Akiyama Y, Kanazawa M, Iwaki M, et al. Fabrication of milled removable partial dentures using a custom plate with prefabricated artificial teeth. J Prosthodont Res. 2023;67(4):647-651.