講演情報

[P-53]水中浸漬とコンポジットレジン系CAD-CAMブリッジの製作方法が破壊強さに及ぼす影響

*石田 祥己1、新谷 明一1,2、三浦 大輔1、堀田 康弘1、中島 健太郎1 (1. 日本歯科大学生命歯学部歯科理工学講座、2. トゥルク大学歯科補綴生体材料学講座)
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【目的】
 コンポジットレジン(CR)ブロックを用いたCAD-CAMブリッジの臨床応用に期待が高まっている.CAD-CAMブリッジの代表的な製作方法は,切削加工したファイバーフレームと前装材料を組み合わせる2層構造と,補強材が内在したブロック単体から切削加工するモノリシック構造に分けられる.これらはレジン系材料であることから吸水による劣化が懸念されているが,その影響は明らかでない.そこで我々は,水中浸漬とブリッジの製作方法が破壊強さに及ぼす影響について検討した.
【方法】
 下顎左側第2小臼歯と第2大臼歯支台の1歯欠損の3ユニットCAD-CAMブリッジとし,試験方法は「コンポジットレジンを用いた3ユニットCAD/CAMブリッジの具備すべき機械的性質要件に関する基本的な考え方」に準じた.モノリシックブリッジはファイバー含有ブロック(ファイバーブロックシンボー,ヤマキン,高知)より製作した.2層構造ブリッジはフレーム(ファイバーブロックグラスグリーン・アイボリー,ヤマキン)を切削加工し,前装材料として築盛用レジン(ツイニー,ヤマキン)の築盛,または切削加工した上部構造(KZR-CAD HR ブロックロングハード,ヤマキン)を接着して製作した.コントロールとして高強度硬質レジンブリッジ(エクスペリア,ジーシー,東京)を用いて同形状のブリッジを製作した. チタン合金製支台模型とブリッジ内面はアルミナブラスト処理後に,プライマー(G-マルチプライマー,ジーシー)を塗布し,接着性レジンセメント(ジーセムワンEM,ジーシー)を用いて装着した.装着後の試験片は,37℃の超純水中に7日間浸漬した.破壊試験は第1大臼歯の中心窩に対して直径5.0 mmのステンレス球を厚さ0.1 mmのプラスチックフィルムを介在させて設置し,破壊試験(n=6)を行った.統計処理はANOVAとTukeyの多重比較検定を行った(α=5%).
【結果と考察】
 全ての条件において,7日間の水中浸漬による有意な強さの低下は認められなかった(p>0.05).また、モノリシックブリッジは他の条件と比較して有意に高い値を示した(p<0.05)ものの,全ての条件で壊滅的なブリッジの破壊は観察されなかった.モノリシックブリッジは単体で構成されていることから,脆弱な接合界面の影響が少なく,優れた耐破壊荷重特性を示したと考えられる.