講演情報
[P-55]CAD/CAM冠用材料(Ⅳ)の耐着色性評価
*佐藤 雪絵1、石川 蓮珠1、柿沼 直志1 (1. サンメディカル株式会社)
【目的】
CAD/CAM冠は審美補綴に広く用いられるが、ハイブリッドレジンの吸水性やマトリックス劣化、飲食物由来の色素沈着に起因する色調変化のリスクがある。予防には定期的な研磨や日常的な清掃が有効だが、材料自体の耐着色性の差も影響因子となる。特に前歯部では審美性の要求が高いため、本研究ではCAD/CAM冠用材料(Ⅳ)の耐着色性評価を目的に、着色試験を実施した。
【方法】
<試験片の作製>CAD/CAM冠用材料(Ⅳ)として、ZEN CAD-4 ブロック(以下ZEN、クルツァージャパン・サンメディカル)および他社製品A~Fの計7種類を使用した。各材料(シェード:A1のエナメル層部分)を、アイソメット1000を用いて1.5±0.1 mmの厚さに切断した。切断面および側面を耐水研磨紙(P600, P1000, P2000)およびアルミナ研磨粉末(0.3 μm)で光沢が出るまで研磨し、水洗して一晩乾燥させた。
<着色試験>試験片を赤ワインまたはカレー溶液(カレー粉2.0 g/100 mLを攪拌した上澄み液)に完全に浸漬させ、37±1℃で静置した。7日後に取り出し、水洗して一晩乾燥させた。
<評価>未着色試験片と着色試験片に対し、目視確認および分光測色計(コニカミノルタ CM-5)によるLab値測定(背景色:白)を行い、着色の程度を評価した。
【結果と考察】
未着色試験片の色調を白色背景との色差(ΔE*ab)で比較した結果、ZENが最もΔE*ab値が小さく、他社製品よりも白いことが確認された(表1)。また、ZENと他社製品A~Fを比較したところ、他社製品Aが最も近い色調であった。さらに、他社製品B, Cは赤みが強く(Δa*≧4.0)、他社製品B, D, E, Fは黄みが強い(Δb*≧4.0)ことが分かった。同様に、着色試験片を白色背景と比較した場合、ワイン・カレーのいずれにおいてもZENが最もΔE*ab値が小さかった(表1)。この結果から、着色後もZENは白い色調を維持していることが確認された。また、着色前後のΔE*abを指標として評価すると、赤みが強い他社製品Cがワイン、黄みの強い他社製品Fがカレーに対する耐着色性に優れていた。
CAD/CAM冠は審美補綴に広く用いられるが、ハイブリッドレジンの吸水性やマトリックス劣化、飲食物由来の色素沈着に起因する色調変化のリスクがある。予防には定期的な研磨や日常的な清掃が有効だが、材料自体の耐着色性の差も影響因子となる。特に前歯部では審美性の要求が高いため、本研究ではCAD/CAM冠用材料(Ⅳ)の耐着色性評価を目的に、着色試験を実施した。
【方法】
<試験片の作製>CAD/CAM冠用材料(Ⅳ)として、ZEN CAD-4 ブロック(以下ZEN、クルツァージャパン・サンメディカル)および他社製品A~Fの計7種類を使用した。各材料(シェード:A1のエナメル層部分)を、アイソメット1000を用いて1.5±0.1 mmの厚さに切断した。切断面および側面を耐水研磨紙(P600, P1000, P2000)およびアルミナ研磨粉末(0.3 μm)で光沢が出るまで研磨し、水洗して一晩乾燥させた。
<着色試験>試験片を赤ワインまたはカレー溶液(カレー粉2.0 g/100 mLを攪拌した上澄み液)に完全に浸漬させ、37±1℃で静置した。7日後に取り出し、水洗して一晩乾燥させた。
<評価>未着色試験片と着色試験片に対し、目視確認および分光測色計(コニカミノルタ CM-5)によるLab値測定(背景色:白)を行い、着色の程度を評価した。
【結果と考察】
未着色試験片の色調を白色背景との色差(ΔE*ab)で比較した結果、ZENが最もΔE*ab値が小さく、他社製品よりも白いことが確認された(表1)。また、ZENと他社製品A~Fを比較したところ、他社製品Aが最も近い色調であった。さらに、他社製品B, Cは赤みが強く(Δa*≧4.0)、他社製品B, D, E, Fは黄みが強い(Δb*≧4.0)ことが分かった。同様に、着色試験片を白色背景と比較した場合、ワイン・カレーのいずれにおいてもZENが最もΔE*ab値が小さかった(表1)。この結果から、着色後もZENは白い色調を維持していることが確認された。また、着色前後のΔE*abを指標として評価すると、赤みが強い他社製品Cがワイン、黄みの強い他社製品Fがカレーに対する耐着色性に優れていた。

