セッション詳細
[2-SL]特別講演6 久場 敬司 グローバルなmRNAリモデリングを介した心臓の頑健性制御
2026年3月17日(火) 14:10 〜 15:10
第1会場(マルチメディア教育研究棟 2階 講義室)
座長:平 英一(岩手医科大学医学部)
心不全は先進国の主要な死因であり、その分子機構の解明が求められている。CCR4-NOT複合体は保存性の高いmRNAリモデリング因子で、脱アデニル化および転写・翻訳を制御する。SARS受容体であるACE2に関する私達の先行研究に基づき、ショウジョウバエRNAiスクリーニングを行いCCR4-NOTを新規心機能調節因子として同定した。CCR4-NOTはAtg7抑制を通じた心筋細胞生存やエネルギー恒常性維持に必須であり、その構成因子CNOT6LやCNOT4も心線維化抑制や抗肥満に寄与する。さらにヒトCNOTs遺伝子変異は神経発達異常とも関連し、CCR4-NOTを介するmRNA制御は心臓のみならず全身恒常性維持に重要で、新規治療標的として期待される。
