2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

2018年6月5日〜6月8日鹿児島県鹿児島市(城山観光ホテル)
人工知能学会
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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2018年6月5日〜6月8日鹿児島県鹿児島市(城山観光ホテル)

[1D1-03]学習事例を上回る大洪水に対する深層学習水位予測モデルの検証

〇一言 正之1、桜庭 雅明1(1. 日本工営株式会社)

キーワード:

洪水予測、深層学習、外挿問題

洪水氾濫災害に対するソフト対策として,洪水予測の精度向上は重要である.洪水予測にはして様々な手法が提案されており,そのうちの一つにニューラルネットワーク(ANN)によるものがある.これまでの研究で,様々な河川においてANNモデルの適用性が報告されているが,他の手法と比べた精度の優位性は示されておらず,全国の洪水予測システムなどで実用に至っている例は少ない.

また,ANNをはじめとする機械学習モデルの一般的な弱点として,学習事例を上回るような事例に対しては予測性能が担保されない,という点が挙げられる.洪水予測においては,学習事例を上回るような大規模洪水への対応こそが重要である.そのため,ANNによる洪水予測モデルは十分な信頼性を得られておらず,防災現場への実用化が進んでいない.

こうした課題への対応として,本検討では2016年の台風10号で生じた網走川における過去最大の洪水事例を対象として,ANN洪水予測モデルの適用検討を行った.学習事例を上回るような高い水位の洪水に対しても,「水位変化」に着目して学習を行うことで,予測モデルの適用性が保たれることを示した.