講演情報

[1G4-OS-13b-03]他者の思考様式を学習したAIとの協働が創造的タスクの成果に与える影響

〇日野 恭佑1、佐々木 一2,3 (1. 株式会社 電通、2. 東京大学、3. 株式会社電通デジタル)

キーワード:

AIペルソナ、パーソナライズAI、創造性、迎合

大規模言語モデル(LLM)が持つ Sycophancy(ユーザー迎合傾向)やバイアス は、個人へのパーソナライズを通じて、視野の狭窄や思考の硬直化、認知バイアスの強化を招く可能性が指摘されている。特に、評価軸が一定でなく、視点の多様性や発散性、独自の切り口が重視される創造的なタスクにおいて、その影響は無視できない。
本研究では、自分の思考様式を学習したAIよりも、他者の思考様式を学習したAIとの協働の方が創造性を高めるのではないかという仮説に基づき、創造性の求められるタスク実験を行った。
参加者はそれぞれのAIと協働し、架空の商品の広告コピーを作成するタスクを実施した。
その結果、他者の思考様式を学習したAIは発想の広がりや発見感を高め、独創性も優位となる傾向が確認された。一方で、成果物への納得感においては課題がみられ、創造性と生産性の間にトレードオフが存在することが示唆された。
本研究の結果は、創造的タスクのAI協働設計において、他者性を戦略的に導入する重要性を示唆する。

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