講演情報
[1G4-OS-13b-04]嗜好情報の開示における匿名性と開示相手の選好に関する質問紙調査サービスドメインによる違いと心理的・社会的距離についての考察
〇森下 壮一郎1、高野 雅典1、武田 英明2 (1. 株式会社サイバーエージェント、2. 国立情報学研究所)
キーワード:
デジタルプラットフォーム、プライバシー、自己開示、心理的距離、社会的距離
デジタルプラットフォーム上の視聴や購買の履歴やブックマーク(お気に入り),他者におすすめしたいコンテンツのリストは,ユーザーの趣味嗜好を強く反映する情報である.本研究では,このような嗜好情報の開示における匿名性と開示相手の選好に着目し,サービスドメイン(動画,音楽,ECサイト,CGM)を横断した質問紙調査を実施した.結果として,嗜好情報自体を作成したくないという回答が約半数で,作成意向があったとしても共有意向は限定的であった.共有する場合は,家族や親しい友人などの近い相手が主に選好され,匿名条件では同じ趣味の人や同じサービスの利用者,不特定多数への開示意向が高まった.一方,実生活上の知人に対しては実名でも匿名でも忌避され,ネット上の知人よりも低い傾向であった.サービスドメイン別には,音楽において匿名条件でも履歴等の開示意向が低く,親しい相手に対する開示意向も相対的に低いという特徴が観察された.以上について,嗜好情報の自己開示における匿名性の役割,および開示相手との心理的・社会的距離の観点から考察して,嗜好情報の共有を前提とするコミュニティ機能の設計に向けた示唆を述べる.
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