講演情報

[1H3-OS-40-02]AIによる篠笛演奏に対応した五線譜化に関するヒューマン・イン・ザ・ループの考察音楽の専門家とエキスパートエンジニアの協働過程における対話に注目して

〇山田 雅敏1、大竹 基2、望月 たけ美1、田村 恭嗣2 (1. 常葉大学、2. コニカミノルタ株式会社)

キーワード:

伝統芸能、篠笛、五線譜化、暗黙知、ヒューマン・イン・ザ・ループ

AI を用いた篠笛演奏の自動採譜は大きな可能性を持つ一方,日本の民俗芸能に特有の音階構造や微細な表現の揺らぎにより,完全な自動化は依然として困難であると指摘されている.本研究では,篠笛演奏を五線譜へと転写する過程において,エンジニアと音楽専門家が Human‑in‑the‑Loop の枠組みで協働する際のコミュニケーションを質的に分析した.分析の結果,長年の経験で培った感覚やコツといった「音楽暗黙知概念」を,エンジニアが「共感的理解概念」を媒介として「楽譜生成技術概念」へと形式知化し,新たな「創発的視点」を得るに至った知識共創のプロセスであったことが示された.これらの結果は,異分野協働において専門性への相互敬意がスムーズな協働を促進し,さらに創発的な成果を得るために専門家の暗黙知的視点を意図的に取り込むヒューマン・イン・ザ・ループの重要性を示唆された.

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