講演情報

[1J5-GS-10r-05]有向三角閉包の形成パターンを考慮したSNSネットワーク成長モデルの提案

〇齊藤 凜聖1、島 孔介1、武藤 敦子1、森山 甲一1、松井 藤五郎2、犬塚 信博1 (1. 名古屋工業大学、2. 中部大学)

キーワード:

社会ネットワーク分析、ネットワーク成長モデル

SNSの普及に伴い,オンライン上の人間関係の構造分析が重要となっている.しかし,従来のネットワーク成長モデルの多くは無向グラフを前提としており,実際のSNSで観測されるエッジの方向性や,有向三角閉包の形成パターンの偏りを十分に説明できない.そこで本研究では,各パターンの有向三角閉包の発生確率を成長過程に組み込むことで,実データにおける有向三角閉包の分布特性を再現可能な新たなネットワーク成長モデルの提案を目的とする. 提案手法では,実在するSNSであるBluesky Socialの時系列データを活用し,フォロー発生時に形成された三角閉包のパターンを計測・集計し,得られた各パターンの発生比率をモデルのパラメータとして適用する.
提案手法のネットワークと実データのネットワークの比較の結果,提案モデルは次数分布やクラスタリング係数においては実データに近い特性を再現した.一方で,局所的な指標である有向閉包係数(DCC)に関しては,特定のパターンにおいて実データとの乖離が見られた.本結果より,有向三角閉包の形成確率の制御に加え,リポスト等による情報拡散メカニズムの考慮が必要であることが示唆された.

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