講演情報

[1L3-GS-9a-06]SFプロトタイピングにおける生成AIを用いた発想支援のためのアイデア提示手法

安藤 美鈴1、藤本 敦也1、劉 夢思1、〇大澤 博隆1 (1. 慶應義塾大学理工学部)

キーワード:

SFプロトタイピング、サイエンスフィクション

本研究はSFプロトタイピング(SFP)における短編SF創作課題を対象とし、AI生成ストーリー案提示のタイミング操作がAI依存度、グループ多様性、作業評価、自己申告によるAI使用頻度に及ぼす影響を明らかにした。対面式単一被験者実験(N=24、3テーマ)を実施し、3条件を設定した:AI支援なし(C0)、執筆前にAIアイデア提示(C1)、独立思考後にAIアイデア提示(C2)。条件順序はウィリアムズ設計で対照化。テキスト埋め込みモデルText Embedding 3 Largeを用いて語義類似性と条件内収束性を測定。C1はC0より有意に高いグループ多様性を示した(STM差=5.89, p=0.021)。これは先行研究が予測した多様性低下の傾向とは相反する結果である。アンカリング効果や修正後の作業評価には有意差は認められなかった。AI使用アンケートではC2群の「アイデア出発点」評価が低くなる傾向が見られたが、ホルム補正後は有意ではなかった。これらの結果は、短編SF創作においてAIのストーリーアイデアは収束的アンカーではなく発散的刺激として機能しうることを示唆している。また多様性指標は課題テーマや参加者属性に敏感であることを示している。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン