講演情報
[1Yin-A-08]建設現場における危険予知支援のための教師なし対照学習によるヒヤリハット事例推薦
〇住谷 祐太1、越前谷 直之1、笈田 佳彰1 (1. 富士通株式会社)
キーワード:
ヒヤリハット報告、推薦システム、教師なし対照学習、リランキング、自然言語処理
建設現場では、事故には至らなかったが危険を感じた体験を報告するヒヤリハット活動が行われており、災害防止に有用な知見が蓄積されている。一方で、蓄積されたデータを個々の作業者が自身の作業に関連づけて参照することは容易ではない。本研究では、作業背景に基づいて関連するヒヤリハット事例を推薦するシステムを提案する。作業背景およびヒヤリハット体験はいずれも自由記述テキストであり、両者の関連度を示す教師ラベルは存在しない。そこで、同一回答者による回答ペアの文書類似度を重みとした教師なし対照学習により、作業背景と事例を共通の表現空間に埋め込む推薦モデルを構築する。しかし、対照学習に基づく類似度のみで推薦を行うと、「転倒しそうになった」など作業背景に依存しない汎用的な事例が上位に出現する問題がある。これに対し、作業背景同士の類似度を考慮したリランキング手法を導入し、入力された作業に適合した事例を優先的に提示する。10万件超の実データを用いた人手評価の結果、リランキング導入により関連性判定精度が80%から93%へ向上し、提案手法の有効性を確認した。
