講演情報
[1Yin-A-11]エンタープライズAIエージェント導入の「ラストワンマイル」を埋める人間中心設計と行動経済学の統合ナッジとメンタルモデル設計を用いた大規模フィールド比較実験
〇白井 功1、日下 雄造2、川平 航3、岩下 稜平3 (1. ノボノルディスクファーマ株式会社、2. サン・アクセル合同会社、3. 株式会社ABEJA)
キーワード:
生成AIエージェント、AI受容、行動経済学、フィールド実験、チェンジマネジメント
AIの習慣化を持続させることは、組織変革における「ラストワンマイル」の課題である。人間中心設計(HCD)により93.8%という高い初期受容性を達成しても、季節的な業務中断期間中に定着率は著しく低下する。我々は、378名を対象とした「実社会(in the wild)」でのフィールドRCTを実施することでこの課題に取り組んだ。フレーミングの心理的効果を分離するため、我々は4つのグループ間で厳密な「情報の等価性」(機能的コンテンツは同一とし、フレーミングのみを変える)を保証するプロトコルを考案した。年末年始の休暇をレジリエンスのストレステストとした結果、機能的アプローチがユーザーの再関与に失敗した一方で、「チームメイト」(擬人化)フレーミングは+13.5%の純増となる「V字回復」を達成した(p=0.0066)。HCDが機能的基盤を構築する一方で、行動経済学的ナッジを通じて「社会的契約」を設計することが、長期的なレジリエンスを醸成するために不可欠であると結論付ける。
