講演情報

[1Yin-B-23]金融ADR紛争事例を用いた和解判断予測に向けたデータ構築とモデル化の基礎的検討

〇田村 光太郎1 (1. 株式会社野村総合研究所)

キーワード:

金融、自然言語処理、裁判外紛争解決

金融分野の裁判外紛争解決に関する計量的研究は,公開データの制約により十分に進展していない.本研究では,国内金融ADR機関が公開する紛争解決事例を整理・統合し,申立人および被申立人の主張文と和解結果からなるテキストデータセットを構築した.さらに,双方の主張文を同時に利用して和解判断を予測する枠組みを検討した.実験の結果,複数機関の事例を統合して学習したモデルは,単一機関データに基づく設定と比較して,同等またはそれを上回る予測性能を示した.本研究は,金融ADR事例を対象とした自然言語処理研究の基盤整備に加え,和解判断予測タスクの有効性と将来的な応用可能性を示すものである.