講演情報
[2H5-OS-2b-05]貿易ネットワーク中心性に基づく通貨ポートフォリオ戦略
〇比留木 幹人1、中川 慧2 (1. 東京大学、2. 大阪公立大学)
キーワード:
外国為替市場、貿易ネットワーク
国際貿易のネットワーク構造はグローバルな景気ショックを反映し, 為替市場におけるリスクプレミアムの形成に影響を与える重要な構造である.
先行研究では, 貿易ネットワーク中心性が高い国ほど金利と通貨リスクプレミアムが低く, 景気悪化局面において当該通貨が相対的に増価することが示されている.
一方で, 貿易統計の公表遅延を踏まえた貿易情報の投資戦略への利用可能性や, 伝統的なキャリー戦略との収益特性の差異については十分に検証されていない.
そこで本研究では, 貿易ネットワーク中心性に基づく通貨ロング・ショート戦略を構築し, その有効性を分析する. 具体的には, 中心性のラグおよび通貨数の変更に対する収益のロバスト性を評価し, 状態変数回帰およびキャリー戦略との相関分析を通じて中心性戦略の特性を検証する.
実証分析の結果, 戦略リターンのロバスト性が確認され, 近年中心性戦略がキャリー戦略と乖離しつつあることが示唆された. また, 中心性戦略と株式指数およびFXボラティリティとの関連も確認された. 以上の結果は, 中心性戦略が有効な投資戦略として機能する可能性を示している.
先行研究では, 貿易ネットワーク中心性が高い国ほど金利と通貨リスクプレミアムが低く, 景気悪化局面において当該通貨が相対的に増価することが示されている.
一方で, 貿易統計の公表遅延を踏まえた貿易情報の投資戦略への利用可能性や, 伝統的なキャリー戦略との収益特性の差異については十分に検証されていない.
そこで本研究では, 貿易ネットワーク中心性に基づく通貨ロング・ショート戦略を構築し, その有効性を分析する. 具体的には, 中心性のラグおよび通貨数の変更に対する収益のロバスト性を評価し, 状態変数回帰およびキャリー戦略との相関分析を通じて中心性戦略の特性を検証する.
実証分析の結果, 戦略リターンのロバスト性が確認され, 近年中心性戦略がキャリー戦略と乖離しつつあることが示唆された. また, 中心性戦略と株式指数およびFXボラティリティとの関連も確認された. 以上の結果は, 中心性戦略が有効な投資戦略として機能する可能性を示している.
