講演情報
[2I1-OS-49-01]能動的推論に基づく社会規範形成および創造性のモデル化
〇野村 健太郎1、堀井 隆斗1,2 (1. 大阪大学、2. 東京大学IRCN)
キーワード:
能動的推論、社会的現実の構成、創造性、マルチエージェント、集合的予測符号化
人のような社会的主体は,主体間での記号的相互作用により生じた集合的知識や規範に統制されながら,自らが属する社会に即した経験の解釈様式を形成する.同時に,主体は創造物を構成して新たな経験を得,それを他者と共有することで既存の集合的知識や規範を変化させる.このような社会から個体へのトップダウンな統制と,個体から社会へのボトムアップな創造が相互作用することで,集団として適応的かつダイナミックな振る舞いが創発する.本研究では,このような過程を能動的推論に基づき数理的にモデル化する.具体的には,各個体を深層生成モデルとして表現し,潜在表現を個体間で通信することでコミュニケーションを実現する.また,f-GANの枠組みにより自己の推論分布と他者の推論分布との乖離度を評価し,それをモデル更新と新奇観測の創造に利用することで,社会的統制下でのモデル学習と社会変化を促す創造活動を表現する.多エージェントシミュレーションの結果,社会的表象と創造物の相互構成現象および社会的表象のアライメントによる情報的社会集団の形成が確認された.
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