講演情報
[2J1-GS-10a-04]認知症スクリーニングに向けた質感画像生成手法の検討オノマトペ評価に基づく生成刺激の妥当性分析
〇野崎 裕二1、阿部 凌大1、蒲原 千尋2、中島 円2、坂本 真樹1 (1. 電気通信大学、2. 順天堂大学)
キーワード:
認知症、オノマトペ、画像生成
本研究は,認知症の早期発見を目的としたスクリーニング検査において用いられる質感画像刺激の拡充を目的とし,画像生成AIを用いた質感画像生成手法の有効性を検討した。近年,質感画像に対するオノマトペ反応を用いて認知機能低下を評価する検査が提案されているが,実写画像の収集には高いコストが伴い,刺激数の不足が課題となっている。本研究では,特に認知症スクリーニングにおいて有効性が示唆されている「ふわふわ」質感に着目し,画像生成AIを用いて質感画像を生成した。生成画像に対して若年健常者を対象とした主観評価実験を実施し,5段階リッカート尺度による質感評価を収集した。さらに,画像特徴量に基づく分布分析を行い,刺激集合としての偏りを抑制する選定手法を検討した。その結果,生成画像は主観評価において一定の質感妥当性を示し,質感認知実験に利用可能な刺激としての潜在的有用性が示唆された。本研究は,生成AIを活用した質感刺激構築の可能性を示し,認知症スクリーニング検査の効率化に寄与する基礎的知見を提供する。
