講演情報

[2M4-GS-11a-02]日本企業におけるAI倫理規定の公開状況:主要企業の実態調査

〇小松 久美子1、ジダノビチ ニーナ1、標葉 隆馬1、武田 秀太郎1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:

AI倫理、企業ガバナンス、AIガバナンス、AIポリシー、公開状況

本研究は,日本の主要企業における独立したAIガバナンス/AI倫理方針(独立文書)の外部公開状況と,公開文書で強調される論点の偏りを明らかにする. 商用データベースに基づき連結売上高で抽出した大企業サンプルを対象として,企業公式ウェブサイト上で外部から閲覧可能な方針文書の有無を体系的なウェブ調査により判定した。その結果,外部公開は限定的であり,337社中47社(13.9%)のみが少なくとも1件の独立AI倫理文書を公開していた. 一方,8割超の企業では外部公開の証拠が確認できず,業種間でも公開率に大きな差がみられた. さらに,公開企業(n=47)の文書について辞書ベースのコーディングにより論点を分析したところ,強調される論点は一部に集中しており,プライバシー,透明性/説明可能性,ガバナンス/規制,安全性,公平性/バイアスはほぼ全社で扱われたのに対し,Writing/Research(研究不正),サイバー犯罪,インタラクション・リスク,ハルシネーション,アート/創造性は言及企業が少数にとどまった.

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