講演情報
[2M5-GS-11d-02]ストーリー型記事が閲覧行動に与える影響の分析
〇濱口 隼1、野沢 哲也2、小宮山 亮磨2、木村 慎太郎2、鳥海 不二夫1 (1. 東京大学、2. 株式会社 朝日新聞社)
キーワード:
ニュース閲覧行動、情報的健康、閲覧多様性
近年、情報技術の進展により、人々は容易に情報を獲得できるようになった。また、情報に接する機会が増加した一方で、無意識のうちに偏った情報のみを摂取してしまっている可能性が指摘されている。特定のジャンルのみを閲覧し続けることにより、フィルターバブルやエコーチェンバーといった現象に陥りやすく、情報的健康を損なう可能性が懸念されている。本研究では朝日新聞社から新聞記事の閲覧履歴の提供を受け、新聞の記事内容が閲覧行動に与える影響に着目して分析を行なった。まず、日常の中で起こる出来事やそこから生じる感情や気づきを記載したストーリー性のある記事をストーリー型記事と定義し、ストーリー型記事を閲覧する読者とストーリー型記事を閲覧しない読者の閲覧行動を比較した。閲覧行動の多様性をKLダイバージェンスを用いて比較したところ、ストーリー型記事閲覧者の方が閲覧ジャンルの多様性が高かった。さらに、閲覧行動の継続性について離脱率を用いて比較したところ、ストーリー型記事閲覧者の方が長期的な視点で離脱率が低かった。ストーリー型記事の閲覧により、閲覧ジャンルの多様性が広がり、閲覧継続期間が長期化される可能性が示唆された。
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